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一瞬横に倒れそうになった。
どうやら電車のゆれが心地よかったらしいのか、うつらうつらして
いたらしい。
大学を出る時、俺は故郷を離れた。
別に今までいた町が嫌いというわけでもないし、ましてや家族と仲
が悪かったわけでもない。
ただ、さすがに大学を出てまで親の金で暮そうなどと思わなかった
だけだ。
もちろん就職は決まっていたし、暮らすのには問題はなかった。
ただ、それだけのことなのだ。
さて目的の駅まではあと2、3駅といった所だろう。
ある意味、あのタイミングで起きたのはちょうどよかったのかも知
れない。
俺が暮らしていたころより少しだけ安くはなったがそれでもまだ
高い電車。
このあたりだとこの電車を使わないといろんな所へは行けなかっ
た。
仮に使わない場合は自転車で片道15分ほどかけて別の駅を目指
さなければならない。
頑張って電車賃を安くしようと自転車を走らせていた頃が懐かし
い。
今回故郷に戻る事になったのは訳がある。
きっかけは親から届いた1通の封筒と、中に入っていた返信はがき
だった。
『○年度卒業生、同窓会のお知らせ』
今までも、参加しなかったわけではない。
ただ、ここ数年は仕事の忙しさにかまけて行ってはいなかったのだ
が…
そうこうしてる間に、目的の駅に着いてしまった。
もちろんそのまま電車を降り、ホームに立つ。
所々の改修は見られるが、あまり代わり映えのしないホーム。
さびれた、というのには遠いのだが新しいと言われるとそれもまた
別な気がする。
そんな不思議な感情を持ったまま、改札を目指す。
この駅の改札口はあまり明るいほうではないので出口のあたりが
白く、まぶしくなっている。
他の人たちは改札を抜けて白い中に消えてゆく。
懐かしさと、不思議な切なさとともに光景をただ眺めている自分が
いた。
ほとんどの人がいなくなってから、ようやく俺は動き出した。
懐かしい友人に会うために、そして懐かしい景色を見るために…
改札を出て、さっきまで自分が見ていた白い中に消えてゆく。
そして、誰に言うわけでもなく一言つぶやいた。
「ただいま…」