***ことのはのおと***


超えられないなら
くぐっておいで
 
         銀色夏生
 

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もう随分前の冬の日
 
ふらりと入った本屋さんで、出逢ったことば。
 
ふと目を向けたら、そこにあったことば。
 
文庫本の帯の上に、ころん、と、くつろいで。
 

当時、体中をこわばらせて、

立ったり座ったり動いたり止まったり、していたわたしの、
 
ちからを、ふぅ、っと抜けさせてくれたことば。
 

今でも、
 
ふとした時に浮かび上がってきては、
 
いつのまにかぎゅうっとこわばってしまってるわたしを、
 
ゆるりとゆるめてくれる、ことば。