「草枕」を読み終えました。
夏目さんの文体が好きです。
教養と思慮にあふれ、尚且つ聡明に響く感じが心地よい。
日本語のうつくしさを見せてくれます。
草枕ではくり返しが巧みに多用されていて、
椿が落ちるさまや石段を登るさま、木蓮の闇夜に咲くさま、主人公の心の動きなどが
目に見えるように、手に取れるように、描かれています。
物語は簡単に言うと、
主人公の画工が旅を通じて、或る1枚の画に辿り着くまでのお話です。
お話の中に何とも形容し難い女性、那美さんが出てくるのですが
読んでいてずっと、その御那美さんのイメージは変わらずりょうさんでした。
村の人からは奇人変人だと言われ、主人公を驚かせ、翻弄し、
まるで常に役者であるかのように振舞う、美しく妖艶な那美さん。
すべてにおいて完璧であるかのようだけれど、ただ1つ足りないものがある。
その足りないものが最後の場面でそろった時に、
ようやく1枚の画になる。
そのすべての所作や表情が、読んでいる私の脳裏にはりょうさんの姿で描かれていました。
映画化するなら那美さん役は絶対りょうさんしか居ない。
小説を読んでいて、珍しく映像にしてみたいと思う作品に出逢いました。
草枕/夏目 漱石
夏目さんの文体が好きです。
教養と思慮にあふれ、尚且つ聡明に響く感じが心地よい。
日本語のうつくしさを見せてくれます。
草枕ではくり返しが巧みに多用されていて、
椿が落ちるさまや石段を登るさま、木蓮の闇夜に咲くさま、主人公の心の動きなどが
目に見えるように、手に取れるように、描かれています。
物語は簡単に言うと、
主人公の画工が旅を通じて、或る1枚の画に辿り着くまでのお話です。
お話の中に何とも形容し難い女性、那美さんが出てくるのですが
読んでいてずっと、その御那美さんのイメージは変わらずりょうさんでした。
村の人からは奇人変人だと言われ、主人公を驚かせ、翻弄し、
まるで常に役者であるかのように振舞う、美しく妖艶な那美さん。
すべてにおいて完璧であるかのようだけれど、ただ1つ足りないものがある。
その足りないものが最後の場面でそろった時に、
ようやく1枚の画になる。
そのすべての所作や表情が、読んでいる私の脳裏にはりょうさんの姿で描かれていました。
映画化するなら那美さん役は絶対りょうさんしか居ない。
小説を読んでいて、珍しく映像にしてみたいと思う作品に出逢いました。
草枕/夏目 漱石
