機を織る色のない時間-とき-という名の縦糸に自分-わたし-という名の横糸を一本-ひととせ-一本 潜らせる一年-ひととせ-一年 染め上げた愛-かな-しみの色 丁寧に脆-もろ-い 脆い 横の糸手粗は 絣-かすり-の彩-あや-なれどあまり過ぎれば 裁ち切れるゆるりと通す 糸あらば急-せ-いて潜らす 糸もあれその折々の 事どもを重ね重ねて 綴れ織りつくり上げませ 人の生-しょう-