こんにちは。TRのハクです。
まず、OG・保護者の皆様をはじめ、平素より明治大学ラクロス部女子を応援してくださる皆様、今年度もたくさんのご声援誠にありがとうございました。
試合会場やライブ配信を通して届く皆様からの温かいご声援が、非常に力になっていました。
今後とも弊部への変わらぬご支援・ご声援の程よろしくお願いいたします。
(成蹊戦後の集合写真)
毎日更新される同期のブログ。同期ですが、当時の心境など初めて知ることもあり、読む度に胸が熱くなっています。
フィアは同期の中でもお母さん的な存在で、個人的にも、ものすごく助けられてきました。フィア自身もブログで書いていたように、グラウンド内での雰囲気作りに加え、グラウンド外でも仕事をテキパキとこなし、組織運営においてもチームに沢山貢献してくれました。何事にも前向きで、明るく取り組むフィアの姿勢を見て何度も前を向かせてもらったし、そんなフィアを心から尊敬しています。これからも沢山お世話になろうと思います。よろしくね。
(テキパキと仕事をこなすフィア(中央)、ウル(右)と、それを隣でただ眺めているだけのハク(左))
「勝ち続けていれば23明治のみんなとまだラクロスができていたんだよな。」
と、最近ことあるごとにふと思います。
特にリーグ期間は精神的にも体力的にもしんどいと思うことは多かったですが、仲間と目標に向かって全力で駆け抜けた日々は、かけがえのないとても大切な時間でした。
当たり前のようで当たり前でなかったあの日々が恋しいです。
本当に23明治で日本一を獲りたかった。
しかし、どんなに過去を振り返って後悔しても、二度と当時に戻ることはできないし過去を変えることもできません。
変えることができるのは未来だけです。
今日まで未練タラタラでしたが、私もこの引退ブログを機に前を向き、まだ女ラクで過ごす未来がある後輩のみんなに、少しでも何かを残せたら嬉しいです。
拙い文章ですが最後まで読んでいただけると幸いです。
最後のブログで、私は「自信」について書こうと思います。
この4年間を振り返ると、私はこれまで
「自信を持って。」
とよく言われてきたように思います。
先輩からのメッセージカードにもそのような言葉がたくさん書かれていたし、同期のチャイやエイトにも「ハク自信なさそうだよ。もっと自信もって。」とよく言われていました。
23始動前のある日のミーティング後、帰り道にエイトと本屋に寄り、自信について書かれている本を買ったこともありました。(一通り読んだと思いますが、自分の中に落とし込めなかったのか、内容はあまり覚えていません。汗)
(2年生のときのハク(左)とエイト(右))
自信ってなんだろう?
と、よく思っていました。自信を持とうと思って持てるものではなかったし、元々自己肯定感が高い方ではないので、自信を漲らせることなんてできないと、自信を変えることのできないようなものに当時は感じていました。
でも今は、自信はつけようと思えばいくらでもつけられるし、その機会はどこにでもあると思います。
普段はギリギリの時間にグラウンドに着くけどいつもより少しだけ早くグラウンドに行ってシュートを打ってみたり、練習中に気づいたことをいつもの2倍の声量で発信してみたり、、
(あまり良い例が思いつきませんでしたが、たくさんたくさんあると思います。)
自信を持ちたいと思っていることに対して、本当に小さなことでも良いから"主体的"に行動したら、そういう行動の積み重ねが、
「自分はこんなことをやってきたんだ。これだけやってきた。だからできる。大丈夫。」
と思える自信につながるのかなと思います。
少しだけ自分の話をします。
私は1年生の冬頃にトレーナーになるという選択をしたのですが、自分でトレーナーになると決断したにも関わらず、テーピングが中々上達しませんでした。
当時の自分にとってはそれなりに練習をしていたつもりでしたが、とにかく先輩を頼るのが苦手で、テーピングの出来を確認してもらったり、アドバイスをあまりもらいに行こうとしませんでした。
(自分の中の基準でいくら巻いても間違っていることに気づけず、上手くなるはずもありません。巻く量も今思えば圧倒的に足りていなかったのですが。)
テーピングを見てもらっても、指摘をもらっては自信をなくし、挙げ句の果てに、ある日の練習後、スタッフの先輩から
「このままではトレーナーとして認められないよ。」
と言われてしまいました。
(意識の低かった私に喝を入れトレーナーとしての自覚を持たせようとしてくださった30期チセさんマイさん、ありがとうございました。)
(21スタッフ)
やるべきことは頭の中ではわかっていましたが、現時点のダメな自分ばかりに目が向き、気づいたら身動きが取れなくなっていました。
しかし、トレーナーとしてやっていきたいという思いは変わらなかったので、トレーナーのポジション剥奪の窮地に立たされて、
本気で"変わりたい"と心から思い行動しました。
まず、一度だけグラウンドでお会いしてお話しをさせてもらったことがあった28期TRムギさんのLINEを先輩経由で入手して連絡をしました。
(あまり積極的に人とコミュニケーションを取りに行くタイプではなかったのですが、大先輩に半ば勢いで連絡をしてしまうほど必死でした。)
ムギさんはお忙しいにも関わらず、ほぼ初対面の私と2時間程電話をしてくださりました。その上私は電話の最中泣いてばかりでしたが、ムギさんは真摯に話を聞いてアドバイスをくださりました。
(ムギさん本当にありがとうございました。)
その後もあっちゃんのジムであっちゃんとムギさんにテーピングの練習に付き合っていただいたり、同期や先輩の脚を借りて練習したことで上達していき、先輩にも上手くなったねと言ってもらうことができました。
自分を変えるために行動を起こして、トレーナーとしての自分に、はじめて、少しだけ自信が持てるようになった出来事でした。
今いる環境や立場で、与えられたこと、やるべきことを一生懸命頑張る。
これでも成長はすると思います。
でも、変わりたいと思って自分で考え、主体的に挑戦してみた方が成長スピードも早く、何より、これまでとは少し違う自分になれた感じがして、ちょっぴり自信がつくような気がします。
小さな自信はたくさんつけることはできる。でも大きくて絶対的な自信をつけるのは結構難しいと思います。
大きな自信は小さな自信の積み重ねの先にある、成功のあとにつくものだと思うからです。
そして3.4年生のとき、私はTRとしても幹部としても、小さな自信を無視して、大きな自信を追い求め過ぎていました。
3年生のときに私は幹部になり、同時にTRとして1番上の学年になりました。
引っ張っていく立場であるという責任感と同時に、どちらのポジションも練習外で学んだり取り組んだりすることが多く、気づけば目の前のやるべきことに取り組むことで必死になっていました。
その結果、22のリーグ戦の中央戦の後に、井川さんから電話で「ハクは主務なの?副務なの?なんでそんなに自信がなさそうなの?」と問われ、
TRとしても中途半端であったことがあっちゃんにも当然見透かされており、22のFINAL4後の帰り道は電車の中であっちゃんと反省会でした。
4年生になっても、TR、主務、そして体育会本部の主務、そこに就活も加わり、全て自分でやると決めたことなのに、目の前のやるべきことに追われ勝手にいっぱいいっぱいになり、春の合宿で気づいたら練習中に涙が出ていたこともありました。
TRとして、主務として、チームから信頼される人でありたい、そのために「私がこのチームのTR、主務である」と胸を張って言える自信がほしいのに、
気持ちと行動が伴わず、歴代の主務やTRの人は自分よりももっと仕事ができて、技術があって、信頼されていたんだろうなと勝手に比べては落ち込み、自信を無くしていきました。
小さな自信の積み重ねなしに大きな自信は得られないと感じはじめたのは、時間と気持ちに少し余裕ができてからのことでした。
テーピングを巻いて欲しいと頼ってくれる選手、ステップやトレーニングを見て欲しいと言ってくれる選手、私がチームにつくと嬉しいと言ってくれる選手、私のようになりたいと言ってくれる1年生スタッフ、、、
(テル(右)のテーピングはこの4年間で足首から腰まで数えきれないくらい巻いてきて、マッサージも沢山しました。時にはテーピングの練習台になってくれてありがとう。最後の最後までテーピングを巻いてテルをコートに送り出したかったというのが本音です。テルには簡単な言葉では言い表せないようなごめんねとありがとうの思いが交錯しています。)
成し遂げたいこと、なりたい像をきちんと見据えて主体的に行動できるようになると、課題も明確になっていき、自分がしたアプローチに対して周囲の人たちがかけてくれる言葉の一つ一つが、
自信に繋がっていく感覚がありました。
結果的にはFINAL4で敗退し、これまで積み重ねてきた自信が、自分の中で絶対的なものになったかと問われると、自信を持ってyesと言うことはできません。
もっとあの時にこうしておけばよかったなどという後悔も考えたら沢山出てきます。
私はスタッフとしても主務としても
"その場にいると無条件に安心する、ハクならなんとかしてくれるだろうと肩を預けてもらえるような存在になる"
ということを、自分の中の大きな軸にしていました。
追いコンのときに後輩のみんなからもらったメッセージには、はくさんがいると安心します、と書いてくれた人がたくさんいて、目指していた存在に少しはなれていたのかな、と最後に少し自信をもらいました。
私だけでなく、自信が持てないと思っている人は結構いるのかなと思います。
挑戦したい思いはあるけれど、行動を起こす前に
「自分にはできそうにないな、できてこの程度だろうな」
などと、自分の限界を自分で決めてしまっているのであれば、まずどんな小さなことでもいいから勇気を持って行動に移してしてみてほしいです。
(自分の中の可能性を、自分が1番信じてあげてほしい。)
挑戦=失敗
これくらいの気持ちで挑戦してみてほしいです。失敗しない人はいないし、失敗せずに上手くいくなんて、そんないい話はあまりないと思います。
でも同じ失敗は繰り返さないように、挑戦して、失敗したら、何を変えれば上手く行くか改善点を考えて、また挑戦してほしいです。
こういうサイクルができる人が成長すると思うし、結果的に成功を手繰り寄せて大きな自信をつけられる人になれるのかなと思います。
この先たくさん努力して自信を持って挑んでも、それを発揮できずに落ち込んだり、より高い壁に直面して自信をなくしてしまうこともあると思います。
でもそこで腐らずに、また挑戦と失敗を繰り返しながら1つ1つ壁を越えていけば、気づかないうちになりたい自分になれて、目指していた場所に到達できるのではないでしょうか。
(23幹部)
最後になりますが、
コーチ陣の方々
4年として頼りないところも多かったと思いますが、日本一を獲るために、諦めずに向き合ってくださり、最後まで一緒に闘ってくださり本当にありがとうございました。
あっちゃん
4年間大変お世話になりました。トレーナーとして情けない姿も沢山見せてしまったと思います。それでも、見放すことなく、厳しくも温かい言葉で何度も掬い上げていただきました。感謝してもしきれません。
小川会長
至らない部分も多くご迷惑をおかけしたと思いますが、時にはグラウンドまで足を運び迅速に対応してくださったり、私たちの要求を叶えるため多方面に掛け合ってくださったりと、本当にありがとうございました。また飲みに連れて行ってください!
同期
4年間本当にありがとう。冗談抜きで、同期が32期のみんなだったからここまで続けてこれました。グラウンドに行って、同期の顔を見ると嬉しくて、安心しました。これからもよろしくね。
そして先輩方、家族、これまでラクロス部で活動する上で関わってくださった全ての方に感謝いたします。
本当にありがとうございました。
そして、明日でとうとう32期引退ブログもラストになります。
32期の引退ブログを締めくくるのは、みんなから愛される、23明治主将のチャイです。
チャイとは練習の帰り道や高尾山を登っている間も(笑)ずーーっとチームのことについて語っていました。時には言い合いになることもあったけど、誰よりも熱い気持ちを持っているチャイと話すのはとても楽しかったし、ワクワクしました。これからもよろしくね。
チャイは主将として今年チームに対してたくさんの熱い言葉を伝えてくれました。そんなチャイが最後にどのような言葉を残してくれるのか、とても楽しみです!
TR ハク