千葉県東庄(とうのしょう)町の利根川支流の黒部川で26日、高校生が乗ったボートが強風で転覆した事故で、転覆したのは1人乗りボート18隻に達したことが分かった。乗っていた生徒18人のうち6人(男子1人、女子5人)が病院に搬送され、うち4人が低体温症と診断されたが、いずれも命に別条はなかった。一部の船が転覆し、急きょ練習を中止したものの転覆が相次いだといい、県警は学校関係者らから当時の状況などについて事情を聴く方針。
【転覆したとみられるボート】
県警や県教委、県から練習の委託を受けた県ボート協会によると練習には千葉、茨城、群馬、山梨、神奈川の5県9高校の生徒34人が参加。26日午前9時から練習を始め、6000メートルのタイム測定などをしていた。同10時15分ごろ、天候が悪化し波が高くなり、2隻が転覆。現場責任者の教諭が練習中止を決めたが、他のボートが相次いであおむけになった。拡声機はなく、メガホンで避難を呼び掛け生徒らは自力で陸に上がったり、消防隊員らに救助されたりし、全員無事が確認されたのは約2時間後だった。
千葉県教委と同県ボート協会が同日夕に行った記者会見での説明によると、練習開始は複数のスタッフで決めたが、気象条件について判断する具体的なマニュアルはなく、風速は測っていなかった。会見で担当者らは「中止を決めたタイミングなど判断は適切だった」とする一方、「街中と違い、川の上では風速や風向きの変化はよくあり、予測しにくかった」と説明。同協会の魚地利明ヘッドコーチは「感覚に頼ってしまった部分はある」と反省点も示した。
また、ほとんどの生徒は救命胴衣を装着していなかった。日本ボート協会によると、着用判断は現場の責任者に委ねられ、義務化はされていないが、11年に定めた安全マニュアルでは、転覆したのと同じシングルスカルと呼ばれるタイプの船は、風速が4~5メートルを超えると安全な操船が難しくなるため、現場責任者に安全に配慮するよう求めている。
銚子地方気象台によると現場に近い千葉県香取市のアメダスで午前9時54分に最大瞬間風速13・4メートルを観測した。強風注意報は出ていなかった。気圧配置からみて、竜巻のような現象は考えにくいが、突風が吹いた可能性はあるという。国土交通省の運輸安全委員会は、船舶事故として調査官3人を現地に派遣した。【小林祥晃、福島祥、石丸整】
◇「漁師なら絶対船を出さない」
この日の練習実施は適切だったのか。現場や競技に詳しい関係者からは疑問の声も上がった。
地元の漁業組合幹部、滑川幸男さん(60)は「朝から風が強かった。漁師なら絶対船を出さない」と指摘。一方、合宿に参加した千葉県立銚子商ボート部顧問の島崎安弘さん(54)は艇庫にいたが、風が気になって様子を見に行ったところ、ボートが転覆していたといい「風と波が強ければ、通常は船を出さないが、船を出した後に風が強まった。反省しています」と唇をかんだ。
参加した高校関係者の一人は「強風なら陸上トレーニングに切り替わるが、複数の学校の合同合宿で日程も限られ、多少の風でも出てしまったのだろうか」と語った。
ボート部の2生徒が一時不明となった県立小見川高校では、現場の上流約2キロでカヌー部らが練習していたが、風が強くなり、顧問の判断で練習を中止していた。同校の早川昌二教頭は「下流の事故の知らせを受けたのはカヌーを引き揚げた直後でした」と複雑な表情を浮かべた。【味澤由妃、荻野公一】
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