見かけるとついつい入ってしまう下町情緒のある定食屋。
店の名前はメニューの貼り紙で埋もれて見えない。
本棚には、
ゴルゴ13、火の鳥、カイジ、こち亀。
こういう店の定番すぎて、置くコミックに規約でもあるのかと思ってしまう。
食がすすむラインナップでもないのに...。
ゴッホのポスター、ワンピースの組み上がったパズル、
干からびた いつかの羽子板。
お客は皆、店の上の方から吐き出されるニュース番組に見入っている。
女将さんとしゃがれた声の常連客は病院と、息子の嫁の話しで盛り上がっている。
「それなら時給5千円位もらえるね。」
隅っこで静かに餃子を食ってた親父がいきなり話しに割り込む。
....お前も常連だったんかい。
僕の方が上手に炊けそうなご飯、
僕の方が美味しく作れそうなラーメン。
「サービスです」的に別皿に盛られた半熟というトレンドを置き去りにした焦げかけた目玉焼き。
ジョッキで出てくる水。
料理からはもらえそうのない栄養だけど、
「北の国から」の世界に入れたくらいの心の栄養をもらえた気がする。
料理は雰囲気で食べたい。
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