superflyが終わりサザン用の機材搬入が始まる。南谷さんも出てきて防水用にビニールを張ったりする。南谷さんの顔を見るとなんだか安心する。特にロッキンみたいなアウェイの地では。南谷さんがいてくれるから今日もサザンは大丈夫だって思える。
楽器のチューニングが始まる。録音された桑田さんの声で東京VICTORY の出だしの「とっ」と聞こえて観客盛り上がる。ミスブラのイントロの始めの音が鳴り観客更に盛り上がる。その後生の円陣の掛け声が聞こえ前方にいた観客は興奮の渦に。
そしてサザンの登場。
地鳴りのような歓声。
気を失いそうになる程の熱気。
モニターに原さんが映り希望の轍のイントロが流れる。ラララでも、クローズアップサザンでも歌われなかった希望の轍が一発目。希望の轍が一曲目は珍しい。茅ヶ崎ライブがそうだったかな。違うかな。一曲目の途中から早くも桑田さんの顔に汗が。最初からすごい盛り上がりで熱気が凄い。そして2曲目にいとしのエリー。
イントロで悲鳴に近い歓声が響く。渋谷さんが言っていた意味がわかった。これは勝ちにきている。これがサザンだ。と言わんばかりの選曲。ラストの「エーーリィーー」では鳥肌も忘れない。もう自分の体がここで鳥肌がが立つようにインプットされてるとしか思えない程正確に鳥肌が立つ。
そしてMCでは自分たちのことをゾンビと自虐する。雨バンドと言う。ちなみに桑田さんはサザンは雨バンドと言うが自分自身は晴れ男だと思っている。周りはみんな桑田さんが雨男だと思っているのは内緒の話。
続いては涙のキッス。これも今年初めて。個人的には予想外の選曲だった。夕方になり異様な程の熱気の中に突然涼しい風が観衆の中を吹き抜けた。続いてせつない胸に風が吹いてた 空が薄暗くなってくる。私はここで初めて深呼吸して空を見上げた。この曲はイントロから切なさが溢れ出す。胸が締め付けられる。一瞬にして90年代の頃の情景にトリップする。「今私はサザンを聴いてるんだ」と思うと目頭が熱くなり鼻がツンとした。ずっと応援してきて今日の日の為に色々なことを乗り越えて頑張ってきたんだと、急に自分自身と重ね合わせてしまった瞬間、やはり涙が出てしまった。
そして今回のロッキンで私が個人的に一番聴きたかった栄光の男。ここ数年は辛いことがあると反射的にこの曲を聴いてきた。何度も聴いて涙を流した曲だった。周りが暗くなってきて照明が目立つようになったステージでイントロが鳴ると一瞬で涙腺が崩壊してしまった。最初の3曲と違い昔を懐かしんで思い出に浸る曲ではなく、今のサザンの等身大の曲。落としどころ。夢のサザンを楽しむ時間から一気に現実に戻し、唸らせる。4曲目に栄光の男が来たのは本当にしびれた。さすが桑田さん。
次はMy forplay music この曲はかなりライブで披露している曲なんだけど、この曲のすごい所はセトリのどの部分に入れても前後の曲を絶妙につなげられる。流れを調整できる。盛り上がりも安定している。桑田さん自身も調理しやすい楽曲と思ってるのではないかな。
辺りがすっかり暗くなり愛の言霊〜Spiritual Message〜イントロが流れ歓声が上がる。ラップ部分もあり。観客のエンヤコーラのかけ声が完璧だった。そしてMC superflyネタ、新曲やりますと話す。イヤモニ外れてスタッフにはめてもらう。イヤモニがなかなか入らない様子を見て「あ、桑田さんて人間だったのか」と意味不明な納得をした。
続いては新曲。闘う戦士たちへ愛をこめて ハンドマイクでステージ左右に行く。この曲は歌番組では黒スーツでスタンドマイクで歌っていたのでハンドマイクは意外だったがステージの端まで行き柵に足をかけて遠くのお客さんに向けても手を振る桑田さんはシンプルに格好良かった。スターだった。
そして真夏の果実。これは絶対にロッキンで聴くべき曲。真夏の果実と野外。この組み合わせは最強過ぎる。桑田さんは歌い上げた。青い照明がステージを照らし毛ガニさんのティンパニが響き大サビに入る。堪えていた涙が溢れステージが滲んで見えなくなった。この瞬間にここで真夏の果実を聴くことが出来て本当に幸せだと思った。
LOVE AFFAIR~秘密のデート~ ボウリングの振りを生で見られた。段々このフォームが完璧になってきているのと、この曲を聴くと「桑田さん、私とLOVE AFFAIR してください」といつも思う。ここで再び新曲。壮年JUMP 前向きな歌詞に変えていた部分あり。観客もみんなでこぶしをかざす。アイドルのかけ声がとても盛り上がる。いくみちゃんもやっぱりかわいい。いくみちゃんはダンスはもちろん表情とか、人を惹き付ける魅力があるんだよね。だからすぐ目で追ってしまう。素敵な方なんだろうと思う。
そして東京VICTORY。こぶし挙げてのサザンと観客との掛け合い。ここだけは自分も思い切り歌えて一つになる感じがとても嬉しい。前向きで未来的な楽曲。
後半になりボルテージが高まってきたところでミス・ブランニュー・デイ。イントロから歓声が凄まじく異様な程の盛り上がりだった。この曲は定番でいつも盛り上がる曲だが、この日の盛り上がりはちょっと凄かった。もしかしたら葡萄の旅最終日を越えたかもしれないとさえ思った。もうこの辺りからトランス状態に入り意識が飛びつつあった。HOTEL PACIFIC これもイントロだけで絶対盛り上がる。ダンサーもたくさん出てきて賑やか。いつものライブなら一緒にサビを踊るがこの日はぎゅうぎゅうの満員電車くらい身動きが取れなかったので片手だけでみんな踊る。もっとこんかいの煽りあり歓声が大きくなる。桑田さんも7万人を前にアドレナリンが出まくっているのがわかる。ボルテージが最高潮に達しようとしたとき、来ました。あの曲が。イントロ前にステージ奥で桑田さんが何やらごそごそと被り物をしている。観客はそれに気付いて歓声を上げる。そしてGの文字が巨大モニターに映し出されさらに大歓声。ムクちゃんのベースが観客を煽るように鳴った。男性ダンサーはパンツを被り変態仮面。桑田さんは抱えられて開脚で股間晒す。「皆さんありがとう!!素晴らしい夏を!!」と書かれた紙を股間に貼る予定?も桑田さんの股間は汗だくで貼れずにスタッフが手で貼る。サビのクラップがみんな完璧過ぎてちょっと笑ってしまった。何なんだこの一体感は。マンピーは夏の祭りにはピッタリの締め曲だった。
アンコールはやはりこの歌からだった。
~あの日から何度目の夏が来ただろう
出会ったり別れたり繰り返し
美しい思いでも大切だけど
人生はこれからを夢見ることさ~
「ROCK IN JAPAN このステージに立たせてくれて素晴らしいひと時をありがとう」と歌詞を変えて感謝の思いを綴った。胸がいっぱいになった私だったが浸る暇もなく放水が始まった。そうみんなのうた。ホース3本で大放出。実はこの聖水を浴びれたのは今回が初めての私。我を忘れて聖水を求めてしまった。さすがに前の方の観客はほとんどの人がワイパーをサビからしてました。この議論必ずライブ前になると勃発するやつ。どこからワイパー始めたって好きにしたらいいと思う。でも個人的には「みんなで空高く舞い上がれ」の部分は裏打ちのリズムが強く横揺れが合わないのでワイパーはせず、縦揺れ手拍子の方がしっくりくるからそうしている。そうして間髪いれずに最後に来ました。デビュー曲、勝手にシンドバッド。もうこれは説明不要のトランス状態。野外なのに熱気で酸素が足りずに意識飛び飛び。私たち観客は渾身の「今何時?」を投げかける。汗だくのサザン、汗だくの観客。「あーもうこのまま死んでもいい」と本気で思った。桑田さん歌い終わったあとは汗びっしょりで息も切れてヘロヘロになっていた。本当にすごいものを見た。すごい瞬間に立ち会えた。
想像以上の熱気と盛り上がりで余韻に溺れる私たち。サザンの凄まじいエネルギー、優しさ、切なさ。
辛いときも悲しいときも、嬉しいときも幸せなときもサザンはいつも側にいてくれた。こんなに名曲と歴史を作っていて、「一番大切なのは新曲」と言い切ってしまうサザンがかっこよすぎる。真夏の果実を陽が沈む野外で歌い上げる桑田さんも、7万人に股間晒して腰を振る桑田さんも大好きです。だから桑田さん、メンバーの皆さん、ずっとずっと元気でいてください。
取り急ぎ備忘録として…