スタッフは誰もやめなかったが、僕はやめたかった。
一緒に働く人たちは好きでもそれだけでお仕事はできない。
年の瀬でもあるけれど、動き出すのは早いほうがいい。
そう思い立った瞬間から動き始めた。
まずはあちこち転職サイトに登録してお仕事探し。
自分が今できること、これまでしてきたことを文書にまとめていく。
この自分がしてきたことをまとめていく作業だが、結構苦手。
ただし、これについては、某会社の転職アドバイザーからの言葉でだいぶ楽になった。
転職を考えるにあたってあれこれとアドバイスをちょうだいしたのだが、
要するに自分が今できることはなんでも書く。
数字としてかけるものは数字として書いて伸び率、改善率などをしっかり書く。
自分にとって当たり前のことっていうのは相手にしてみれば当たり前ではない。
自分ができることは誰でもできるかもしれないが、それはしっかりと書いておく。
当たり前のことやん、誰でもできるやん、なんて言ってると自分が平凡になっていく。
そういうことを念頭に置きながら、自分の経歴書ができあがっていく。
アドバイザーからの採点でまだ足りていない。もっと書けるはずと指摘され、
さらにひねくり倒して自分の持っているものすべてを紙切れ一枚に載せていく。
転職するにあたってもう一つの大事なこと。
年齢もあるけれど、大きくジャンルを変えるよりも自分の持っているスキルを
活かせるところで勝負する気持ちでいかないといけない。
ほんと、当たり前のことなんだけど、手に職を持っているならその職を活かしてなんぼ。
それできないなら、転職したあとの給料とかかなり下がってしまう。まあ、当たり前だわね。
で、このことを耳にした瞬間、20年近く時間を遡った。
学生時代、理系にいくか、文系にいくか悩んだこと。
理系を選んだものの、物理系、数学系で悩んだこと。
結局コンピューターを選んだこと。
大学を卒業して、就職する会社で悩んだこと。
就職氷河期と呼ばれる時代でなんでもいいから雇ってくれるところを探したこと。
雇ってくれる中で、自分のしたいと思ったことに近いところを選んだこと。
この時、40歳を目前に控えた自分が今後の仕事を考えることになって、
かつて20年近く前に選んだ選択肢の重要性。
その選択肢の先にある大変さ、選択しない先にあった可能性の広さ、
何も考えてないに近い年ごろではあったけれど、あの時の選択肢はおそらく死ぬまでつきまとう。
前に進むならなんとかできるけれど、
ガラリと変えるにはまだ未熟。
自分のしたいこと、自分がゆるせる範囲、自分の可能性、いろんなことを考えながら就職活動が始まった。
つづく。
