映画 「ジャッキー」を観た。
ケネディ大統領が暗殺されて50年以上も経過しているにもかかわらず、関連映画が今も製作上映されていることは、その事件も含めて世界に与えた衝撃は衰えることなく人々の心に存在しているのだろうと思われる。
また別の見方をすると、あの事件、あの映像が衝撃的なのは、通常であれば、人が殺された映像は完全に削除されるはずだが、ネット上に残り続けていることでもある。
映画 「ジャッキー」では、妻ジャクリーンが心身ともに過酷な状態の中でも、気丈に大統領の葬儀を行えたこともあり、その後のケネディ大統
領の伝説へと繋がったと物語を構成している。後に残された人にも出来ることがあるとのメッセージが含まれているとも解釈出来る。
「死人に口無し(殺してしまえば、そいつは何も出来ない)」という言葉はある。だが。私はそれには堂々と異議を唱える。
もちろん死んだ人間は何も言えない。これは明らかな事実だ。
死んだ人間は何も言えないが、生きている人間は、その人物が伝えた
かった事をその人物に成り代わって伝えることは出来る。
極端なことを言えば、1人の人間を殺したために、その人間に代わって
代弁出来る人間は地球上の全人口になる。60億、70億人の声になる。もちろん、様々な代弁があってよいと思う。
そのような解釈をしていけば、殺人がいかに愚かなことかも分かってくるだろう。