教育とはなんだろうか?

 

教師をやっていたとき何度か考えたことがある

この問いに対する答えは1つではないだろう

 

どうせ他人の人生

 

これがこの問いに対する私の答えだ

 

どんなに一生懸命教えようが

どんなに思い入れがあろうが

所詮は他人の人生

 

教師というのは他人の人生のとある一部分に一時的に関わるにすぎない

それはその子の歴史の一部になってもその子の人生はその後も連綿と続いていく

 

どうせ他人の人生

 

いつもどこかでそう思いながら仕事をしていた

それは、決して投げやりになっていい加減にやるということじゃない

 

結果を出すためにやるべきことはきちんとやる

それは当たり前のこと

 

教師の仕事で一番大事なことは自分の仕事を減らすこと

一生懸命手取り足取り面倒を見て忙しくすることじゃない

 

厳しいからちゃんとやるとか甘いからサボるとか

そういう低レベルな次元の話ではない

 

教育の仕事の本質はたった1つ

ほっといても自分で出来るようにすること

 

そもそも自分はどうなりたくて

そのためには何が必要で

何をすればいいのか

 

それを自分で組み立てられるようにすればいい

そのためには手取り足取り世話をすることはかえって逆効果になる

 

特定の個人に入れ込みすぎると客観的にものを見れなくなる

時にそれは判断を誤る大きな要因になる

 

どうせ他人の人生

 

判断を誤らないためにも

自主性を育てるためにも

このくらいの距離感がちょうどいい