ラモー「プラテー」

コメディ・バレエ「プラテー」

フランス中東部の町ディジョンに生まれたラモーは、最初は法学を学んだが、オルガニストだった父の影響か、音楽の道を選ぶこととなった。
20歳代、彼は留学先のミラノからフランスに帰国し、地方でヴァイオリニストやオルガニストとして働いた後、パリに移った。
「プラテー」はラモーのオペラバレエの中で最も評価された作品であり、1750年代にヨーロッパの知識人の間で起こったブフォン論争でラモーの音楽スタイルに敵意を示していたイタリアオペラ愛好者である批評家たちも満足させた。
ラモーは60代の時に、ヴェルサイユ宮殿での宮廷の結婚式の楽しみのためにオペラを作曲し、1745年に結婚祝賀会で初演された。物語は、愚かしく醜い蛙のような見た目の沼の妖精プラテを利用してジュピター王は悩みの種であった妻ジュノーの嫉妬を治そう大作戦を決行するストーリーである。この蛙の妖精は、かなり「勘違い野郎」自分の池に近づくものはすべて自分に夢中になっていると信じ込んでおりでおり、かなりの自惚れ屋である。この馬鹿ばかしさがラモーの楽譜に再現されており、当時の人々の頭の中にあったオペラの伝統を覆すかのようにまた、素晴らしく想像力豊かで色彩豊かな作品である。