今はもう地獄ではなくなった。朝、早起きするのがたまらなく楽しみでうれしい。僕はこう考えてみた。地獄があるなら入り口があるわけで、出口もあるのではないかと。日記を最近書いてないのも、やることがたくさんあるからであり、嫌なことや辛いことを日記に書き、うっぷんを晴らすことが少なくなってきたのもいい兆候である。
今は小説に夢中だ。朝ごはんを食べてから、タバコを一服して小説に入り込む。1日100ページ以上は読むことを日課となっている。それも苦にならないように。
太宰治、夏目漱石、森鴎外はすべて読んだ。いまは主に村上春樹、筒井康隆、川上未映子など
海外ではメルヴィル、ブコウスキー、アービング、ドストエフスキー、カポーティと古い作家だけれどおもしろい。
僕は読書が好きではなかった。本より映画
大学生になったとき父から初めて手渡されたのは宮本輝の「流転の海」だ。父の書斎には本が数百冊ある。生まれて初めて本がおもしろいと思った。それからは図書館に入り浸った。旧約聖書からユングの心理学まで読みあさった。
スティーブンキングの「アトランティスの心」で泣いた。本を読み慣れていないためか読むスピードも遅かった。
国語も苦手、だから漢字もダメ。電子辞書で何回も本に出てくる漢字、言葉を調べた。
僕は秘かにサークルの友達に内緒で図書館の誰もいないテーブルで原稿用紙を何十枚用意して、自伝的作品を書いてみようと思いペンを走らせた。
これが駄作で友達に見られる前に家に帰りビリビリに破り捨てた。これが今の僕の実力か、とため息が出た。中学生の卒業作文のような、とても大学生が書いたとは思えない。
これが悔しくて、もっと本を読んで自分の思ったことぐらいかけるようになりたいと、心に誓った。
本を書いてる人に本を読んでいなかった人はいない、大学の創作の授業で習った。
僕は決して頭がいい方ではない。
「子供は興味あることだけ夢中になればいい」
スタンリーキューブリックの言葉に賛成だ。
こう思う今の自分がまだ子供なのかも。
