てっぺん柳橋です。
今朝の「モーニングサテライト」では、米国市場のVIX指数が30%まで、
低下したことを取り上げていました。
このVIX指数とは、米国の代表的な株価指数である「S&P500」を対象とし、
そのオプションの値動きを元に算出している指数です。
そして、その指標の元が「ボラティリティ」です。
最近、VIX指数は一時45ポイントまで上昇しましたが今週は低下傾向にあり30.7まで下落しました。
このようにボラティリティは、市場の動きによって変動する傾向がありますが、
実は、このボラティリティを重視しながら、リアルタイムにオプショントレードを公開するという
特別企画を今月開催いたします。
講師はファンドマネージャーとして、オプショントレードをされている増田丞美氏です。
増田氏によると、ボラティリティを重視することによって、
オプションだけではなく他の金融商品にも効果的な投資が行えるそうです。
以下は増田氏のメッセージなのでご覧下さい。
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多くの投資家の方々に興味を持っていただいている
今月実施予定のセミナーについて簡単にご紹介します。
今回のリアルタイムトレードセミナーでは、ボラティリティについて深く踏み込んで実際の取引をお見せし、
また、実際のマーケット変動をご覧いただく中で解説し、お役立ていただくことを目的にしています。
従来のリアルタイムトレードセミナーでは、オプションの基本的なしくみなどを説明し、
解説する余裕がないことからオプション取引経験者を対象にしていました。
今回はオプション取引のご経験がない方でも参加いただける内容です。
オプションのボラティリティをいかに活用するかが本セミナーの中心的な内容です。
ボラティリティは変動の大きさを意味しています。
そして、昨今のマーケット参加者はボラティリティという言葉を普通に使っています。
文字通りそのような意味として。
一方、オプショントレーダーである私がボラティリティという言葉を使う場合、
それはオプションの「インプライドボラティリティ」を意味します。
それは日本語では「予想変動率」と訳されています。
「インプライド」は英語のimpliedから来ています。
そして、「予想」を意味しているわけではありません。
日本語の訳は誤解を招く恐れがあるので、私は英語の呼称で通します。
この「インプライドボラティリティ」は、マーケット参加者の感情を反映した数値です。
マーケット参加者の感情がなんらかの理由で平常ではない場合、この数値は増加し高い水準に達します。
このような場合、株価が全般的に大幅に金融や経済が不安定であることが多いのです。
一方、マーケットが平穏な状況下では、インプライドボラティリティは低い水準に達します。
ボラティリティはマーケットの状況を語ってくれるもっともわかり易い数値だと私は理解しています。
端的に申し上げると株をどこで買うべきかを教えてくれる数値でもあります。
ウォーレン・バフェットが、今年最も多くの数量の株式を買ったといわれる8月8日は
S&P500オプションボラティリティインデックスが48ポイントに達した日で現在のところ今年の最高水準です。
リーマンショック後のときもそうでしたが、バフェット氏が株式を大量に買うタイミングは不思議と
ボラティリティの最高水準またはその近辺と一致するのです。
つい最近の10月3日、同ボラティリティインデックスは45ポイントで今年2番目の高さです。
そこはもちろん、株式を買うタイミングでした。これは一つの例に過ぎません。
ボラティリティインデックスを用いて、欧米の株価指数オプションのボラティリティを最も単純で
効果的に取引する方法についてご紹介しお話します。
それに関連して、ボラティリティの期間構造とマーケット状況の読み方、
そして、ボラティリティサイクルの利用について解説する予定です。
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いかがでしょうか。ボラティリティの大きく変動することは、時として投資の機会をもたらします。
事実、増田氏はボラティリティを重視して、これまでも長年トレーダーとして活躍されています。
オプションだけではなく株式投資している方も是非、今回のボラティリティトレード講座をご活用ください^^