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勉強会について考えている - その2

ここで疑問が出てくる。

この勉強会で能力は向上するだろうか?



する人もいれば、しない人もいるというのが正解です。

真面目にやる人もいれば、やらない人もいるというのも同義かもしれません。

能力や経験が様々なメンバーに対して

同じ勉強会を行っているのだから当然かもしれません。

ただし、確実に能力が上がると断言できる人がいます。

それは勉強会の講師を担当した人です。



講師を担当する以上、そのテーマについては理解が必須です。

さもなければ、人に教える勉強会などできるはずがありません。

自分の得意分野を取り扱った場合は復習としてさらに深い知識を、

未知の分野を取り扱った場合は新たな知識を確実に手に入れるでしょう。



これが1つの矛盾を生んでいます。

能力の向上が必要とされているのは一般メンバーであるのに、

勉強会による彼らの能力向上は不確かである。

それに対し、ある程度の能力を認められた講師は確実的な能力向上の機会を得る。

つまり、勉強会の効果が本来のターゲットには向いていないのです。



この勉強会を繰り返すと、

能力の高い人と低い人の差が広がり続けるという結果しか生み出せないのです。

これでは全メンバーの能力の底上げなどできるはずがありません。



このスタイルでの勉強会を続けるというのであれば、

講師は一般メンバーに担当してもらうべきです。

ただし、一般メンバーの能力は低いという前提があるので、

完全に丸投げという訳にはいきません。

上のメンバーのレビューは必須となります。

しかし、このレビューというのがポイントではないでしょうか。



個々の能力を認められたメンバーに対して、

次に求められるのは指導力だと思います。

能力の高い人は、放っておいても自己の能力を高める努力をするので、

その点は心配ありません。

しかし、その能力を下のメンバーに伝えるか・伝えることができるかという点においては

絶対ではありません。

一般メンバーに対するレビューは、指導力を鍛える良い機会になるでしょう。



一般メンバーは自己の能力を鍛える。

上のメンバーは指導力を鍛える。

これを同時に行い、次の世代でも繰り返していくことが

きっと組織に良い結果をもたらすのではないでしょうか。



最後は薄い感じの締めになってしまいましたが、

私はそう思います。



おわり

勉強会について考えている - その1

なぜ勉強会をやるか?



その理由は、勉強が必要な人、つまり知識や技術が

足りない人が多いから、勉強会を開催することで

メンバー全体のスキルを底上げしましょうというのが目的です。



現在の形式は、一般よりやや上のポジションにいるメンバーが

勉強会のテーマや方式を考えて、資料やテストを作成したり、

講師となって講義を行ったりというものです。



一般メンバーは、その勉強会を定期的に受講します。

そこで得た知識や技術を身につけ、積み重ねていけば

自ずとメンバー全体のレベルは上がっていくはずです。

しかし、これはあくまでも理想の結果を予測しているに過ぎないのです。



先に実施した勉強会の例を1つあげましょう。

まず、講師があるテーマを取り上げて、

その教科書となるような資料と確認用テストを作成します。

それが完成したら、一般メンバーに勉強会開催の旨を連絡し、

資料を読んでもらった後に確認テストを受講してもらいます。

一般メンバーは、決められた期限内ならいつ資料を読んでも良いし、

いつ確認テストを受講しても構いません。

ただ、講師からは、確認テスト受講中は資料には目を通さないでくださいという

制約が与えられています。

なお、一般メンバーが確認テストを受講する際、試験管のように監視する立場の人はおらず、

やろうと思えばテストは資料を見ながら受講することが可能です。



つづく