当時の日記。

『財津  』とあるのは翌年1985年1月に発表された新曲「もっと幸せに素直になれたら」。

重厚なストリングスとギターの奏でられるイントロが好きなのですが、

歌詞がちょっと “怖い” かもしれない1曲。

 

 

もっと幸せに素直になれたら   

    作詞・作曲/財津和夫 編曲/ チューリップ

 

靴音を響かせて  地下鉄に消えてゆく

林檎を切るように 心が分かれてく

 

何もかも 欲しかった 君が見た昨日の夢さえ

夏の日 君をみた 出逢いは恨めない

 

『 I love you 』 呟けば

夜の街が笑う

『 I love you 』 君となら

うまくゆけたのに

 

もっと幸せに 素直になれたら…

 

 

何もかも 好きだった 君が残す足跡さえ

ふつうの恋だから 信じていたかった

 

『 I love you 』 囁けば

揺れた耳のダイヤモンド

『 I love you 』 ふたりなら

うまくゆけたのに

 

もっと幸せに 素直になれたら

もっと幸せに 素直になれたら

もっと幸せに 素直になれたら…

 

 

 

どうですか?

 

何もかも 欲しかった 君が見た昨日の夢さえ…とか

何もかも 好きだった 君が残す足跡さへえ…とか

… 女性からしたら 「アウト」な歌詞・想いじゃないですかね…

…でも

ふつうの恋だから信じていたかった

…とも歌われています。  … ふ・ふつうかガーン

 

 

出だしはいいんですよね。

 

靴音を響かせて 地下鉄に消えてゆく

林檎を切るように 心が分かれてく

…と都会の喧騒と 喪失感が歌われていきます。

ここを幕として このあと

どうしようもない独占欲や溺愛感、

失策がサラッと あまりにも淡泊に

本人目線で綴られていきます。

 

そして最後に

もっと幸せに 素直になれたら 

…と後悔とも願いともつかない言葉で

締めくくられていきます。

 

このシングルはアルバム『 New Tune 』 に

収められています。

 

 

シングル用にヴォーカルを入れ直している力作です。

 

そんな「もっと幸せに素直になれたら」が披露された1984年11月15日 千葉県文化会館のセットリスト。 ※曲順が若干曖昧です。すみません。

 

・フィジカルソング

・“ Feel It ”

・あの娘は魔法使い

・星のコラージュ

・The Love Map Shop

・神様に感謝をしなければ

・I am the Editor

 

~生ギター・コーナー~

・置いてきた日々

・そんな時

・逆回転

 

・愛の迷路

・渚に佇んで

・もっと幸せに素直になれたら

・光の花

・Route 134

・たしかな愛

・丘に吹く風

・Shooting Star

・OUR SONG

 

アンコール

・青春の影

・逃避行

・夢中さ君に

 

ちなみにこのツアーのタイトルは

 

Out Of Our Time

 

…でした。

例えば out of the classroom で 「教室から外へ」 なので

out of our time だとどうなる?、

直訳すると

ぼくらの時間から外へ … なの?どういうこと? … と思っていました。

 

関係あるのかないのか分かりませんが

このツアーを最後に、次アルバム『 I Like Party 』を最後に翌1986年夏に 安部さん、姫野さん、伊藤さんはTULIPを脱退。そして THE ALWAYS を結成するのでした。

 

☆彡 ここまでお付き合いくださいまして誠にありがとうございました。