物価高で支出が増えていますが、給料が増えていないと心配になりますね。

 

大企業を中心に賃上げのニュースが報道されているのに、自分の会社で賃上げされないと会社の将来性に不安を感じてしまいます。

 

賃上げされないことを嘆いていても仕方がないので、自分ができることをるのが大事ですね。

 

この記事では会社の将来に不安を感じた時にすべきことを会社内会社外で考えていきたいと思います。

 

会社の将来性に不安を感じてしまう理由

まずはそもそもなぜ会社の将来に不安を感じてしまうのか、考えていきます。

1.衰退産業

会社が給料を上げるには、売り上げが伸びていかないと難しいです。売り上げが現状維持、もしくは低下気味だと給料を上げるよりも、雇用の維持を優先することになります。従業員の要望に応えてどんどん給料を上げたとしても、売り上げの上昇が伴っていないと給料を払えなくなってしまいます。

特に成長産業ではなく、衰退産業だと売り上げの拡大が難しいです。例えば携帯電話やスマホが普及して固定電話を置ている家庭は減っています。

総務省の令和元年の情報通信機器の保有状況によると固定電話の保有割合は2008年の90.9%から2018年の64.5%に減っています。そうなると固定電話を作っている会社の売り上げも減少していることになります。

総務省|令和元年版 情報通信白書|情報通信機器の保有状況 (soumu.go.jp)

 

このような企業だと売り上げが伸びないので、新入社員も雇わなくなります。新入社員を雇わないということは、経営者としてはより給料を上げる必要がなくなります。

というのも、今は人手不足でより良い人を雇うために新入社員の給料を上げる会社が多くなっています。そうなると既存の社員の給料も上げないと、給料が逆転してしまうかもしれません。

給料が逆転しないために既存社員の給料も一緒に上げることが多いですが、新入社員を雇わなければ会社が既存の社員の給料を上げる理由が無くなります。

成長産業で売り上げが右肩上がりだと、新入社員や中途の採用が活発であり、また給料の原資も増えていくので給料が上がりやすくなります。

2.転職できるか不安

僕も感じているのが転職することへの不安です。僕も今の会社に入ってからずっと同じ会社にいるので転職をしたことがありません。転職年齢限界といわれている35歳になっているので、ますます転職に対してポジティブな気持ちを持てていません。

転職の経験があったり、どこでも通用するようなスキルがあれば、会社の将来性に不安も無くなると思います。

また、収入源を会社一つに依存しているとそれが無くなってしまう恐怖から、安定的にお金をもらえている今の会社に残ろうと思う気持ちが強くなってしまいます。

そのためにも会社以外の収入源を増やしたり、いつでも転職できる力をつけることが大事です。

将来の不安を解消するためにできること

会社の将来性への不安を解消するためには、収入源を増やしたりいつでも転職できるような人になることが必要だということがわかりました。

それでは具体的にどうしたらいいのか、会社内と会社外でできることを考えていきたいと思います。

会社内でできること

会社内でできることは以下のようなことがありますので、一つずつ見ていきたいと思います。

  1. 研修への参加
  2. 課題解決
  3. 勉強会の主催
  4. 一つ上の役職の仕事をしていく
  5. 社内異動

1.研修への参加

会社内で推奨されている研修があれば積極的に受けましょう。もし無ければ自分が課題に感じていることや専門分野で必要な知識の研修を探して、上司に受講したいと伝えましょう。

普段やっている仕事で忙しいかもしれませんが、自分のスキルアップに時間を投資することで、後々の自分に返ってきます。

2.課題解決

普段の仕事は上司から与えられたことをすることが多いです。若手の間だとその仕事をこなしているだけでも成長につながります。しかし勤続年数が長くなり中堅社員になると同じような仕事ばかりになり自分の成長を実感できません。

そのため上司からの仕事だけでなく、自分で課題を見つけて解決できるようにしましょう。

そのためには課題発見力、その課題を解決するための考える力などが必要になります。

上司が気付けていなところにアクションできると、上司の評価も良くなります。

3.勉強会の主催

これは他の人を巻き込んですることなので、ハードルが高いです。僕も書いていますが、なかなか実行には移しずらいです。

それでも社内で専門知識の勉強会や営業の仕方などを一緒に勉強することで全体のスキルアップにつながります。自分で主催することで企画力や社内の調整力、積極性などを鍛えることができます。

4.一つ上の役職の仕事をする

ずっと同じ仕事をしていると作業も速くなり楽にできます。しかし同じ仕事をしていては成長を望めません。そんなときは自分の今の役職よりも一つ上の方の仕事を手伝うようにしましょう。

経験したことがない新しい仕事ができ、上司をフォローすることにもなるので評価も良くなるでしょう。

5.社内異動をする

同じ部署での仕事が長くそこで得られるスキルが無い状況の場合は、社内異動を考えましょう。

  • メリット
    • 転職に比べてハードルが低い。
    • 新しい経験ができる。
    • マンネリ防止
  • デメリット
    • 希望の部署に行けるとは限らない。
    • 適性が合わない可能性がある。
    • 人間関係を作り直す必要がある。

社内異動はメリット、デメリットありますが、新しいスキルを得るためにはとても有効です。ずっと営業だけの人、例えば人事や経理、総務などを経験した人では仕事のできる幅に違いが出ます。色々経験することで転職するときにも有利になります。

会社外でできること

次は会社外でできることについて見ていきたいと思います。

  1. 資格取得
  2. 読書
  3. キャリアプランを考える
  4. 転職活動
  5. 副業
  6. 資産運用

1.資格取得

今の会社に必要なものは取らなければなりません。仕事に関係ないものではFPや簿記などお金に関することは自分の生活に関係していきますので、僕も3級をまずは取得しました。

2.読書

読書をすることで知識をつけることができます。仕事の専門知識であったり、課題解決のためのヒントであったり。

本だと1000~2000円くらいで、もしくは図書館で借りると無料で読むことができます。僕が最近読んだのは心理的安全性について書かれた本です。本によって書かれているの内容が異なりますので、1冊だけでなく、複数読むのがお勧めです。

3.キャリアプランについて考える

僕はキャリアについて学校で学ぶことが無かったので、20代のころは全くキャリアについて考えていませんでした。30代前後で今の仕事について考えるようになり、転職すべきか考えるようにもなりました。

それでも何だかんだ理由をつけて、転職することなく今の仕事を続けています。今は終身雇用が当たり前ではなく転職が一般的になってきています。また企業の存続期間も短くなってきていますので、1社で勤め上げられると思っていたら後で困るかもしれません。2021年に倒産した企業の平均寿命は23.8年というデータもあります。

全国157万社の“平均年齢(業歴)”は 34.1年 最長は製造業の42.1年、最短は情報通信業の23.1年 ~ 2021年「企業の平均年齢」調査 ~ | TSRデータインサイト | 東京商工リサーチ (tsr-net.co.jp)

自分がどのようなキャリアを歩んでいくのか、しっかり考える必要があります。

4.転職活動

自分のキャリアを考えたうえで、転職をしないと決断されたかもしれませんが、転職活動はしてみましょう。実際に転職をする必要はありませんが、転職活動をすることで様々な企業が、自分の市場価値などを知ることができます。転職には自分の職務経歴が必要になりますので、自分の仕事を振り返るきっかけにもなります。

転職活動をすること自体はノーリスクなので、定期的にやることをお勧めします。

5.副業

副業をすることでスキルアップ、収入源を増やす、やりがいを感じることができます。

副業の内容にも寄りますが、会社に頼ってお金を得るのではなく自分で稼ぐことになります。今までとは違ったことを始めるので、新しいスキルの獲得機会になります。

また会社とは別の収入を得ることになります。いきなりたくさん稼ぐことは難しいかもしれませんが、会社員よりも収入アップの伸びしろはあります。

そして会社では自分の好きなことができていないかもしれませんが、副業では自分の興味のあることができます。やはり自分の興味のあることだと楽しく積極的に活動できます。

副業のためにスクールに通って何十万円もかけることはお勧めしません。少額の金額から小さく始めましょう。

6.資産運用

副業と同じく、収入源を増やす方法になります。資産運用の方法にもよりますが、お金に稼いでもらうことになりますので自分の時間をあまりかげずに増やせるかもしれません。

また物価高によりインフレでお金の価値が減っていますので、貯金しているだけではどんどん資産価値が減ってしまいます。そのため貯金だけでなく資産運用の重要性は高まっています。

まとめ

今回は会社の将来性に不安を感じた時にすべきことについて考えてきました。将来について悩んでいるだけでは何も解決しません。今回、ご紹介した内容を一つでもやっていくことが大切です。

最後に最近読んだ本に書かれていたことを書いてまとめにします。

「あなたにはいくつの「顔」がある?」

『できる40代は、「これ」しかやらない』大塚寿さんの本に書かれていた言葉です。

僕はどうでしょうか。

  • 「夫、親の顔」
  • 「会社員の顔」
  • 「ブロガーの顔」
  • 「初心者投資家の顔」

 

うーん、顔は少ないですね。これを増やしていくことで行動の幅も広がります。そして会社だけに依存しなくなるのが理想ですね。

あなたはいくつの顔がありましたか?