通りすがりに「秦氏」と「能(猿楽)」」についてのお話しされている動画が出てきました
どうして、気になったかというと••••
動画の中で能の歴史のお話しに聖徳太子と秦河勝の名前が出てきたからです。
「先代旧事本紀大成経」という古代史がありまして、推古天皇の時代に聖徳太子と秦河勝によって編纂されたと言われています。
世の中が廃れてしまい、古代から伝わる書物が焼かれて失われていく危機を感じて各家に伝わる家伝を集めたものが「先代旧事本紀大成経」です。
その序伝だけでもとても貴重な資料になるのですが、そこに秦河勝の誕生伝説が書いてあったり、聖徳太子が自ら彫った面を秦河勝に渡して、能を舞わせたことが始まりだと書いてあったと思います。
(記憶で書いてしまったたので、どこか違っていたらすみません)
ところが、動画には「口伝しかなかったのでもっと前から(能のベースになる所作や呼吸法などが)縄文時代から存在していた」という前提でお話しが進められていました。
世阿弥の「風姿花伝」は読んだことがありましたが、初めてそのような意味があった事を知り興味深い動画でした私が通っていた合気道の先生の動きは能そっくりで、合気道も呼吸法や軸、足の動き、「氣」や「心」の使い方について教わります。
私が知りたいな〜と思ったのは不思議で特別な世界観を持つ「翁」という能がありまして、その詳しい意味とか解説があったら見てみたいな、と。
他の物語は伝説などを形にしているのに「翁」はあまり意味がわからないな、、、と思っていました。
けれども「翁」はとても重要な気だけはしていました。
能に詳しいわけではないので、おかしなことを書いていたらお許しください
能はホツマツタヱを連想させられるような気もしていました。
聖徳太子はもちろんの事かもしれませんが。聖徳太子は時代はまだまだ縄文時代から伝わる口伝なども残っていたのではないでしょうか?ほつまつたゑやすでに欠史して今は残っていないものも含めて。推古天皇や聖徳太子は勿論それを知っていた、、、
聖徳太子はそれを秦河勝に能を舞わせて残すことで、推古天皇も推測して先代旧事本紀大成経の編纂を聖徳太子に依頼し、序文にもあるように重要な古文書は今後どんどん焼かれていく事を予測し、なんとか日本の心を後の世まで残さなくてはならないと思った末「能」の中のに秘伝として託したのではないでしょうか?
「能」という神事に隠してしまえば日本が潰れて天皇や神社がなくならない限り安定して残していくことができます。
空海が密教の曼荼羅として見えない世界を表現に限界のある言葉や文字ではなく、メタファー(比喩)として偶像化して見えないものを各々の感性で能動的に感じ取ることで伝えようとした事と原理は同じで。(時代は空海のほうが後になります。)
言葉や文字は「脳」を使って理解をしますが、曼荼羅や能は「心」や「魂」を使って誰にも踏み込むことのできない自分だけの感性で受け取るものです。
「脳」は外部からコントロールすることができてしまいますが、「感性」は自分以外の何者でも強制することや拘束することはできません。
動画を見てそう思いました。
能の「般若」はモチコ姫、ハヤコ姫の嫉妬や恨みと通じるものを感じたり、「大蛇」というお題目もあります。「淡路」などは伊弉諾と伊弉冉による国土の永続を祈るためのものもあったり、日本神話を何かしら知る人には能は楽しむことができるのではないでしょうか。
能には「型」がありますが、合氣道も「型」です。
合気道開祖の植芝盛平は自らを晩年合気道によって「宇宙と合一した」といい、植芝盛平の言葉から宇宙とは愛の事であるということがわかります。
動きや呼吸のよく似ている能は合氣道と共通しているところが多いのではないかと思った次第です