「にーの!」










職員室で大きな声で俺を呼ぶ声がする












「うっさいですよ、アイバカ。」










「アイバカって言うなよー。仕事終わったでしょ?一緒に帰ろーよ」










「俺まだ仕事終わってないんだけど」










俺と相葉さんはいつも一緒に帰ってる












「今日の仕事まだ残ってるから遅くなっちゃうと思うよ。先帰ってていいよ?」











「やだ。俺、今傘持ってないからにのいないで帰るとビショビショになっちゃう」










「は?なんで。今日お前傘持ってきてたじゃん」









「あー、あれ櫻井くんにかした」









「はあ?なんで!?」










なんでよりによって櫻井に…









「傘もってなくてかわいそーだなーと思って」














「マジかよ。分かった、俺が終わるまで待ってられる?」









「うん!」









「じゃあ、静かに待っててね」










「分かった」










そう言うと本当に静かに待つ相葉さん











どうせうるさくなると思ったけど、意外と静かだなぁ






























「はぁ………終わった」









残っていた仕事は一通り終わった










「相葉さん、終わった……よ……」












……………コイツ、寝てる











だから静かだったのか












………いつまでも変わんねー寝顔だな
















あんたは、俺の気持ちに気づかないんだよな……









鈍感すぎんだよ












「相葉さん………」












俺は相葉さんの顔に俺の顔を近づけて唇を奪った












「んぅ、、にの……」










「え?」









起きてたのかと思いびっくりする









「なんだ寝言か……」













「起こさないと……」














「アイバカ!起きろ!仕事終わったぞ!」













「ん……にのちゃん!ごめん!俺寝てた!」










「爆睡でしたね、ほら、帰りますよ」













「うん!」