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被写体は「和の精神」込めたゴルフコース カメラマン山田兼道氏
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山田兼道氏(写真:夕刊フジ)
 名匠といわれた伝説のゴルフ場設計家・井上誠一(昭和56年没、享年73)が遺した国内38コースを被写体に、数々の写真集を発表、個展を開催してきた山田兼道氏(68)。日本特有の美しい四季を背景に、従来とは異なる手法でゴルフコース撮影に向き合ってきた。ときに宝石とさえ称される名匠設計のコースには、今日、日本人が失いつつある『和の精神』が込められているという。ゴルフコース撮影の第一人者・山田氏がファインダー越しに読み取った日本人の心とは…。(聞き手・吉川達郎)

 ——ゴルフコースを被写体にした理由を教えてください

 「主に広告写真を撮り続けてきたんです。もちろん、仕事としてね。でもあるとき、カメラマンとして自分らしい作品集を世に遺したいと思った。どうせやるなら、これまで人がやっていないジャンルは何かないかと。ところが、大抵のジャンルは手垢がついていて、自分らしさが今ひとつ出せそうにない。随分と思案したんですけど、なかなか見つからず困り果てていたんです。僕はゴルフが大好きで、当時メンバーだった場所がたまたま井上さん設計のコースだった。あるとき、いつものようにゴルフをしていたら、井上誠一の名前がなぜか急に閃いたんです。身近にも被写体があったじゃないかってね。灯台もと暗しってやつですよ」

 ——人がやっていないジャンルだった

 「そう。意外や意外。井上さんの名前は、ゴルフ好きなら大抵の人は知っている。その道の達人ですよ。でも、調べてみたら、過去に写真集という形で井上さんのコースを被写体にした例はなかった。これは、いけるかもしれない…と思ったわけです。それから自分のコースに泊まり込んで調査を始めました」

 ——調査ですか?

 「千葉の鶴舞カントリーです。当時は宿泊用のロッジがあって、そこに3日間泊まり込んだ。コースの了解を得て、まだ人が足を踏み入れない夜明け前、プレーヤーが帰宅した日没後、あるいは月下のコースも歩いてみた。そうすると、日頃散々プレーしていて見慣れているはずのコースが、まったく違う顔を持っていることに気がついたんです。季節、時刻によって様々な陰影が出て、距離感やフェアウエーの幅なども異なって見える。そのとき、井上誠一が仕組んだ罠、コース設計にあたっての意図などが薄々見えてきた。もう、すっかり、井上作品の虜ですよ」

 ——深いですね

 「日本文化が根底にあるとでも言うのかな。独特の世界ですよね。それから井上さんの処女作であり代表作でもある霞ヶ関(カンツリー倶楽部、埼玉県)の支配人に手紙を書いた。1週間で返信が来て、最大限応援するという確約をいただいたんです。38コースを手がける上で、最初に霞ヶ関からお墨付きを得たことは大きかったですね。それから2年半かけて北海道から沖縄まで、38コースを回りました。すべてのコースが僕の趣旨に賛同してくれて、途中、井上さんの墓参りをしたり、本当に充実した時間でした」

 ——印象に残ったコース、ホールを挙げてください

 「どれが一番とか、最高とか、そういうものはないんです。格付けできない深さ、難しさとでも言うのかな。ただ、最初に霞ヶ関を訪れたとき、西コース12、13番の間にある能登池から川霧というか、朝靄が立ち上がっていて、レンズ越しに見た構図は忘れられませんね。井上さんの作品をライフワークに選んだ自身の選択が、間違っていないということを実感できた瞬間でしたからね」

 ——井上作品と他のコースの違いは?

 「他のコースをひとくくりにはできません。井上さん設計以外のコースでも、日本には素晴らしいコースが山ほどありますからね。ただ、最近の傾向として、竜安寺の石庭とベルサイユ宮殿をミックスしたような意図不明、違和感ありありのコースが増えてきた。お金をかけてもコース設計の基本を知らないから起こる現象です。井上さんは1962年に世界周遊しています。このとき、セントアンドリューズ、ミュアフィールド(いずれも英国)、オーガスタナショナル、パインバレー(いずれも米国)など世界の名コースを幾つも視察した。その結果、確信を得るんです。世界のコースから学ぶべきものはない、と」

 ——それだけ日本文化、自身の設計に誇りを持っていた

 「そういうことです。鶴舞の東4番パー3、ビーチバンカーは井上さんがパインバレーの造形を初めて日本に持ち込んだものですが、こういうケースは非常に稀で、枯山水、女体を模した曲線美、日本古来の文化をあくまで基本としている。それは井上さん後期の作品に特に顕著で、烏山城(栃木)、笠間東洋(茨城)などはコース全体に丸みがあり、博多人形や歌麿の絵になぞらえる人もいるぐらいですから」

 ——現代の日本人にも参考になりそうですね

 「アングロサクソンのエネルギッシュな文化も素晴らしいですが、竜安寺石庭はわずか80坪、千利休が京都山崎に作った茶室待庵はわずか2畳の世界に小宇宙が表現されている。日本文化はスンゲェ~わけですよ。そういう造形美、トリックが井上さん設計のコースには溢れているんです。現代の日本男児は、忙し過ぎて余裕がない。余裕がないと感性は生まれませんからね(苦笑)」

 ■山田兼道(やまだ・かねみち) 1942年、群馬県前橋市生まれ。文化工房・牧田仁氏に師事し、(株)アドス写真部長を経て74年に独立。目黒区青葉台にスタジオを構え、広告写真の仕事を中心に活躍する。近年、ライフワークの一つとして、井上誠一設計のゴルフコースを撮影。日本文化の原風景を追い求めている。「井上誠一・大地の意匠」(1998年)、「エッセイ集あるがままに」(2003年)、「いつか、ここで。井上誠一のゴルフコース」(2008年)、「大地の意匠・オリジナルプリント美術作品集(100部限定販売)」(2008年)など写真集・著書多数。(社)日本写真家協会・日本写真芸術学会会員。写真家山田兼道オフィシャルサイトから写真集購入も可。

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VW米国販売、3万台超え新記録…5月実績
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VWジェッタ
フォルクスワーゲンオブアメリカは1日、5月の新車販売の結果を明らかにした。総販売台数は2003年8月の記録を上回り、過去最高の3万0100台。前年同月比は27.9%増と、9か月連続で前年実績を上回った。

画像:VWの米国主力車

主力の『ジェッタセダン』は、新型の販売が10年10月にスタートした効果で、前年同月比71.3%増の1万3713台と、8か月連続で前年実績をクリア。『ジェッタワゴン』(日本名:『ゴルフヴァリアント』)も、17.8%増の2958台と7か月連続でプラスを維持した。ジェッタ全体では、58.6%増の1万6671台を売り上げる。

また、『ゴルフ』シリーズも引き続き人気で、前年同月比30.7%増の3492台をセールス。このうち、09年12月に追加された『GTI』(『ゴルフGTI』)が、約半数の1731台を占めた。

SUVの『ティグアン』は、前年同月比57.8%増の3091台と過去最高の実績。新型『トゥアレグ』は106.8%増の581台と、良好な立ち上がりを見せる。しかし、クライスラーからOEM供給を受けるミニバン、『ルータン』は23.3%減の1424台と、4か月連続のマイナスだ。

一方、『パサートCC』は過去最高の3979台を売り上げ、前年同月比は50.1%増と4か月連続で増加。モデル末期の『ニュービートル』は、99.7%減の4台にとどまった。

また、ガソリン価格高騰を受けて、クリーンディーゼル、「TDI」の割合が全販売台数の22.2%を占有。フォルクスワーゲンオブアメリカのジョナサン・ブラウニング社長兼CEOは、「『ザ・ビートル』と新型『パサート』の発売を待たずして、月販3万台超えは驚異的。今秋の2台投入まで、この好調は続くだろう」との見通しを伝えている。


《レスポンス 森脇稔》


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遼、イケイケ“封印”…0番アイアンでVだ
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 0番アイアンでティーショットを放つ石川遼。右は父・勝美氏=宍戸ヒルズCC西コース(撮影・会津智海)
 国内男子ゴルフの今季メジャー第2戦「ツアー選手権シティ杯宍戸」は2日、茨城・宍戸ヒルズCC西コース(7317ヤード、パー71)で開幕する。石川遼(19)=パナソニック=は1日の練習ラウンドで、次戦の全米オープン(16日開幕)、7月の全英オープン(7月14日開幕)へと連動して使用する予定の0番アイアンの調整に努めた。
 心技体の成長が“イケイケ・ゴルフ”に微妙な変化を見せ始めた。国内屈指の難コースでのメジャー設定に、石川は「ゴルフをやっていれば、刻むということが自然に訪れる。グリーン近くのラフより、距離を残してもフェアウエーからピンを狙う。昨年までとは価値観が変わってきました」。今大会から第1打に0番アイアンを多用する戦略を明らかにした。初日は「4、5、8、12番(すべてパー4)で使います」と明言。バッグには7番パー3(231ヤード)で使う2Iを残し、3Wを抜いて臨む。
 石川の使う0番アイアンは、市販クラブより短い40・75インチのカーボンシャフトを使用。「高い球が出るし、操作性も良い」と自信を持ってティーグラウンドに立つ。

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