1年生も無事自分の担当楽器が決まったところで まず僕等に命じられた使命は

マウスピースをならす事でした。



管楽器を経験されている方は分かると思いますが

マウスピースがならないと肝心の楽器はなってくれません…




担当楽器を決める際に楽器の音がなんとか1発なったものの

なんと僕はそれから2カ月の間 マウスピースがなりませんでした。



唇が振動してマウスピースの音がなるという原理は分かっていたのですが


何をどうしても音がなってくれません。



いくら吹いてもスー スー と息の音しかならないのです(^_^;)





他の1年生は簡単にブーブー鳴らしていたのですが




僕は出来ませんでした。








僕だけ 出来ないという現状は非常に辛いものがありました。




劣等感が僕を襲いました。




他の1年生は楽器を持たされ 楽器の練習を始めているのに…




僕はまだ マウスピースの音さえなりませんでした。










もう部活辞めようかな…




一緒に入部したゆうちゃんに相談しました。






ゆ)何言いゆうが? まだ何にも始まってないのにもう諦めるが?




俺)だってマウスピースの音もならんがで?才能ないろ?



ゆ)そんなことで辞めるがやったら友達辞めるで!!







初めてみたゆうちゃんの真剣な眼差しに辞めるという気持ちが吹き飛びました。







それから僕は毎日 音のならないマウスピースをひたすら練習しました、



先輩達がコンクールの練習で僕たちの世話が滞っている時も



同期の一年が練習をさぼって鬼ごっこしている時も



ただひたすらにマウスピースに向かって息を入れ続けました。






音よ なってくれ!!






その思いは突然叶うことになります。





入部して2カ月が経った頃 ある先輩が僕の所にやってきて


「リラックスして息を入れてみいや」



とアドバイスをくれました。






僕は言われた通りにリラックスをして息を入れました。



ブー




音が鳴ったのです!!





鳴ったーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!





その時の喜びは今でも覚えています。





何回吹いても  ブー  ブー ♪



音が鳴るのです。





早速楽器にマウスピースを装着して吹いてみました。



するとどうでしょう





まっすぐな音が演奏出来たのです(*^_^*)




いわゆるロングトーンですね音譜




僕は来る日も来る日もマウスピースに息を入れる練習をしていたので


自然にブレスコントロールが身についていたのです!!





同期の1年生達は驚いていました。



そして 沢山の祝福をいただきました合格





なんて日だ(笑)




そこから奇跡的な成長を僕は経験するのです(*^_^*)




また次回♪