子供の頃の夢。
『お花屋さん
』
今の私は美容師。
高校3年生の進路決め、学校に届いた求人情報の中から選んだのが『美容師』だった。
18歳で入社。社会人の仲間入りをした私がまずぶつかったのが手荒れだった。
皮膚科にも通ったけどあまりにひどくて薬も自分で塗れない日もあり、そんな日は母が薬を塗るのを手伝ってくれた。
ある日、ボロボロの手に薬を塗りながら母が言った。
「やめて良いんだよ」
その言葉を聞いた瞬間、いっきに涙が出てきた。
頑張ろう!!良い言葉だけど言われ続けると疲れるんだ…。母の言葉で本当に救われた。
母のためにスタイリストになって綺麗にしてあげたいって思ったんだ。
3年目。事件が起こる。
高熱が出て、食べ物、飲み物を全く受け付けなくなった。『肝炎』だった。
これだけじゃなかった。
一年たたないうちに『肺炎』になった。退院後すぐに2度めの『肺炎』になり、危なくドクターストップがかかるとこだった。
3度の入院で両親には本当に迷惑をかけてしまった。父の心配してる顔は今でもはっきり覚えてる。
父を安心させてあげたい。父の髪も切れるようになりたい。
私がスタイリストになるまで頑張った理由だ。
そして今、子供の頃の夢を思い出している。
いつか叶えたいな…
『お花屋さん
』
完