相場の展望2

●FOMCの金利引き上げ見送りについて



「CNNマネー」が次のように指摘していたようです。

ここで金利をごくわずか引き上げることで、連銀は三つの明確なメッセージを送ることができたはずだ。

1、米国の経済は明らかに回復している。これ以上のゼロ金利政策は必要ない。
2、連銀の政策決定は、株式市場の浮き沈みに左右されることはない。
3、引き上げを実施することで、連銀を含めて、人々は次段階へ進むことが出来た。金利上昇の話題は終わり、次のステージの重要な課題についての話し合いを開始することが出来る。

FOMCから発表された声明には、「海外情勢の展開を監視している」、という新しい言葉が入れられていました。

本来はFOMCが見ているのは米国経済だけだったはずです。それがいつのまにか中国や新興国の景気動向まで気にし始めてきています。
FRBによる量的緩和によって増大したマネーが世界中の投資先を求めたのは確かです。

今度は金融引き締めによって潤沢に回っていた資金が巻き戻される可能性が高いのですが、それの状況を監視していてはいつまでたっても金利引き上げが出来ないことになり、それは次の金融政策に進む機会を失うことでもあります。

今回、とりわけ中国の経済構造の変化が注視されたのだろうという憶測になっていますね。

政策金利が上がらないのは何か特別なマイナス原因があるのではないかという不安のほうに針が振れてきているようにも思います。

景気とその抑制コントロールが金利政策であるとすれば、まだ景気そのものやインフレ率そのものに不安があるというメッセージを人々が感じてしまうのも無理はないのかもかもしれません。

米国国内では物価がかなり上がってきているらしく、金利上昇は自然と感じる人も増えてきているようです。

さて、為替の世界ではマネタリーベースよりも金利に為替が連動するといわれています。

本年度中に利上げがなされないという状況だと、円高方向への圧力が加えられそうです。どのあたりがドル円の適正かは、立場によっても違いが出ますが、輸出系が多い日経225株価維持を考えると日銀が追加緩和を行うか、さらにはマイナス金利に引き下げることを提唱する人もいるようですね。

また今回の見送りによって12月までに金利引き上げが行われる確率予想はだいぶんと低下したようです。