プーチン・トランプ会談に関する報道や孫崎節に欠けているのは,ネオ・ナチに対する扱いです。現在のウクライナ政府はネオ・ナチ政権です。ゼレンスキーだけに多くの注目が充てられていますが,彼は暫定大統領であり大統領職としての任期はとうに切れているのです。したがってEUやトランプ大統領にゼレンスキーが会うというニューズは奇異に感じられます。
それはさておき,ネオ・ナチの処遇をどうするのか。彼らをそのままにすれば各種の合意や国際約束を破られる可能性が大きいので,一時停戦とか平和の条件などといっても話にならない話です。 以前に私はウクライナを三分割することを提案しました。伊藤貫先生も最近解説されていますがウクライナは大きく分ければ西部,中央部(キエフ)そして東部となります。ミンスク合意Ⅰ・Ⅱでは東部に自治権を与えることが認められましたがボリス・ジョンソンが出て来て今日は。つまり反故にされました。その間にEUやアメリカは軍隊を派遣して防御線を築いたわけです。1万4千人がその任に当たったと聞いています。したがって現在,ドンバス地方でロシア同盟軍が占領できていない地域があるわけです。強く補強されたウクライナ陣地がまだ抵抗しているのです。本番組で紹介された通りですがいずれはロシヤ軍に占領されます。ただロシヤ軍は被害を最小にとどめるために無理な占領はしないのです。極超音速ミサイル(マッハ28)を造ったロシア軍に立ち向かえる兵器も軍隊もありません。ただ西側や日本のメディアが報道しないだけです。
話を戻しますと,ウクライナを三分割する案についてトランプ・プーチン大統領は合意したのだと思います。西部は中立地帯(警察の権限は与える),中央部も非武装地帯ですがネオ・ナチ完全排除(警察の権限は与える)そして東部地区に自治権を与える。 問題はオデッサ州です。ここでは2014年にネオ・ナチによる虐殺事件がありました。これを見たプーチン大統領は激怒したというより顔に「許せない」残虐行為だという表情を表しました。したがってオデッサ州もロシア語話者が多いので東部と同じ扱いをするかどうかで意見が分かれるかもしれません。
孫崎節には大いに刺激されますが,ウクライナのネオ・ナチの存在について何も語らないので不思議でなりません。また極超音速M・マッハ15が東部で使われたことにも言及がありません。極超音速Mはその速さの衝撃から原子爆弾と同じ衝撃を与えます。アメリカ軍の兵器以上の破壊力と速さです。
最後の話題はプーチン大統領の失脚です。彼の失脚は起こりうると思います。どういう条件で。それはウクライナの❶非武装化,❷NATO非加盟,そして❸脱ネオ・ナチ化が実現しなかったときです。ウクライナの脱走兵は20%以上あるといわれていますが,ロシヤの兵士は徴兵ではなくて志願兵であり,その数は60万人ともいわれています。しかしこれまでに亡くなったロシヤ合同軍の兵士たちの遺族にとって❶と❷と❸の条件が欠ければ『無駄死』にだということになるからです。
ディールという言葉が日本では流行っているようですが,ロシヤの遺族にとって「ディール」よりも母国のために戦った兵士たちに報いることが何より大切で,プーチン大統領が彼らに報いなければ国民の不満は爆発するでしょう。
