「なぁー?あそこの神社って女の霊がよく出るって噂あったよな??」 ツヨシの声は少しだけ震えていてそのしゃべり方はいつものツヨシとは少し違う印象だった。
ツヨシの話を聞いて思い出した。首なし神社で昔何人かの女の人が死んでいるという。なんでも、江戸時代に婚約していた男が浮気にギャンブルそして酒に溺れていて借金がどんどん膨れ上がってほかの浮気相手にのりかえられるだけではなくその男の借金をすべて背負わされてその苦しみに耐えられなくなり神社の近くにある神木で首を吊って死んだという噂で僕たちの町の都市伝説みたいなものだ。
ただ、この神社にきたカップルやいたずらに遊びに来た大学生や見回りに来た警察官たちがたまに、女の人の霊をみた!という噂がよくあった。でも、僕らも噂ではなく実際に事件が起きているのをしっている。
僕らの街では年に1回八月一日に開かれるなお影祭りというお祭りがあって僕らが小学生の時になお影祭りに行った女の子がおそわれて、さらわれ警察も懸命にさがしたのだが見つからず結局見つかったのが3日後の朝首なし神社で首がない状態で発見されたという。そもそも、僕たちが首なし公園・首なし神社と言っているこの神社と公園は実は、もともとそんな名前ではなく本当は引地公園・ひきち神社なのだ。しかし、小学校のときに首なし状態の女の子が発見されたという噂を聞いて僕らはくびなしだぁーっというようになり首な神社首なし公園とよばれるようになったのだ。しかし、小学生の僕らが冗談で言っていたのがまさかここまで広がってしまうとは…高校の連中が首なし神社の話をしていた時は焦ったでも、その連中も確か女の泣き声を聞いたと言っていたような気がする。まさか…本当に幽霊がいるのだろうか…
僕は答えた。あー確かに、あそこはそんな霊がいるって噂あるなー。
でもーそれはガキの頃から聞かされてきた話だろ?首なしの死体が発見されたあの場所で前肝試しした時もなにもなかったじゃないか??」
「…」ツヨシはまだだまっていた。
ボク「あ!でも…そういえば、この前高校の連中が女の泣き声を聞いた騒いでたなぁ」僕はわざとらしく話題を振ってみた
ツヨシ「え!?それ、本当か??」ツヨシは驚いた表情でそう聞いた
ボク「あぁーこの前クラスの連中がその話で馬鹿みたいにはしゃいどったよ。 でもーそいつの話はいつもデマばかりだから、どうせウソだと思うけどな」
ツヨシ「俺も…聞いたんだよ…」
ボク「え?うそだろ??そんなわけないだろ??だいたいそんな噂いつも聞いてたじゃないか?泣き声くらいでどうしたんだ?普通に誰かが泣いていただけかもしれないぞ?」
ツヨシ「…そ、そうだと最初は思ったけど…あの神社に近寄るのは俺らか興味本位で肝試しに来る大学生くらいじゃないか?あの鳴き声は…絶対」ツヨシは目を潤ませながらこっちをみている。
その目を着る限り嘘をついているようには見えない…なによりここまでツヨシが動揺しているのを今までみたことがない。本当に幽霊がいたのだろうか…
ボク「そ、そうなのか…確かに毎日俺らがこの辺にいてもそんなことなかったよな…
てか…コウイチおそくないか??もう1時間以上過ぎているのに、まだ帰ってこないぞ?」
ツヨシ「な、なにかあったのかもしれない??探しに行こう!!」
ボク「ああ」今日は何か変な胸騒ぎがする…コウイチにもしかして…何かあったのか?
僕とツヨシはコウイチを探しに神社への道へと走っていった。
すると、ちょっと走ったところにコウイチがいた。
しかし、そことなくコウイチの様子がおかしく顔も青ざめていて、いつもの陽気なコウイチの姿とはちょっとちがった様子だった。
「どうした??なにかあったのか?」僕がこういちにきいた
コウイチ「…みた」コウイチのかおは青白く生気を失っているように見えた。
ツヨシ「女の子の霊か??」
コウイチは黙ったまま小さくコックリとうなずいた。
「よしっ!二人は公園の入り口で待ってろ!!次は俺の番だからな!!」といいながら僕は首なし神社へと走っていった。

