夜の街に灯りが灯る・・・
タクシーのテールランプがゆっくり曲線を描く・・・
さまざまな思いをいだき人々は・・この街に集まる・・
上等な葉巻とスコッチ・・・今日はあのBARで1人リラックスタイムさ・・・
今日はしっとりカウンターでブルーのカクテルを飲みたいわ・・・
今日は失恋記念日・・・あんちくしょう!!私を振ったこと後悔させてやる!! すいませーん!!芋ロックと豚足2本!!
街で声かけられたきれいな姉ちゃん・・
俺もまんざらじゃあねえなあ・・
ついて行った先はなんだか訳のわからない講習会(軟禁3時間)・・・
なにやら家の洗剤とかサプリメントとかをこの会社のやつに変更してそんで友達とかにも進めたりしたら売れた金額の10パーセントが自分にかえってくるんだってさ!・・しかも地球に優しい素材で作られててさあ・・完全リサイクル100パーセント 仕事の合間にできるサイドビジネスの会員に認定されちゃった!!ラッキー!!
後日・・・友人にすすめたら・・・
「おまえ・・・それ・・・ネズミ講だよ・・・・」 だって・・・
今日こそあの子をアフターに誘っちゃる!!ほんで番号聞いちゃる!!いくら使ったとおもってんだあのアマ!!今日の俺はいい子じゃないもんねーぐふふふふ
街に集まる人の思いはさまざまさ・・・
今日は俺も街に出よう・・・
男3人で集まって ロックンロールを語ろうじゃあないか・・・
メンバー1
[ジャック](俺)
色気と知性を併せ持つ犀川沿いのROCK騎士
モータースポーツとホットパンツをこよなく愛する優しきロックンローラー
ただ1つ欠点があるとすれば・・かわいこちゃんに弱いところ・・・・かな・・・
メンバー2
[ロビンソン](NAOさん)
新天地でメキシカンBARを営む無頼派
いつも口に葉っぱをくわえ素肌にボロボロの学生服
柔道の帯で縛ったコロコロコミックを右肩に野生のミミズク(はやと君)を左肩に従え口笛鳴らして河原にいることが多いエコロジカルロックンローラー
メンバー3
[キース]
言わずと知れた駆け出しロックンローラー
まだロックというものを理解していない軟弱野郎
母ちゃんと一緒にデパートに行くことと母ちゃんと一緒にファミレス行くことを極端に嫌う親不孝者
口癖は「母ちゃん!!今晩カレーライス!?」
夜ごはんがカレーじゃないと部屋に引きこもり深夜ラジオの投稿コーナーのハガキのアイデア絞りに没頭してしまう只の思春期
さあ・・・ロックンロールナイトのはじまりさ・・・
一軒目は薩州神無!!焼き鳥が旨い
テーマ [ロックってなんだ?]
やっぱリーゼントに使うポマードっていったらさ・・・
ロビンソン 「ヤナギヤだな・・・」
俺 「ケイバも捨てがたいねえ・・・」
キース 「ケープとかもいいっすよね!?」
ロビンソンがキれた
「なんだ!?ケープってよお!!ポマードですらねえよ!バカ野郎!!母ちゃんが授業参観で前髪きめる時のスプレーか!?このボンクラァあ!!
キース 「す!すいません!!兄貴!!」
2件目 新天地の大人の隠れ家 ワールドエクレクティック
いい女といい音楽・・ロックンローラーにゃかかせねえ要素さ・・・
俺 「キャロルっすよキャロル!!やっぱ和製ロックの金字塔っすね!!永ちゃんシビレルー!!クウ~!」
ロビンソン 「ルースターズとかよおモッズもいいな!
乾いたサウンドがたまんねえよ・・・」
キース 「やっぱロックンロールっていったらあれっしょ!!トム・キャット!!」
ロビンソンがキれた
「振られ気分かよ!!それがオマエのロックかよ!!夜の9時からベストテンで流れててお前はロックを感じたのかよ!?キーボードにグラサンでいいのかよ!!?」
3件目・・・新天地のロックンロールたこ焼きBAR
遊楽寺・・・
ロックナイト(騎士)がかかせねえ相棒っていったらあれだよアレ
単車よ! オイルの香り セクシーで荒々しいエンジンサウンド すぐに機嫌を損ねちゃうとこなんて ロングヘアーのアノ娘とそっくりだね
俺 「カワサキっしょKAWASAKI!!Z2とかGPZとか
無骨で不器用な単車が勢ぞろいだよね!!SS750の2サイクルトリプルなんて永遠の憧れっしょ!!」
ロビンソン「ああ・・・カワサキもいいけどさホンダのCBXとかよおスズキのサンパチ・・ヤマハだったらRZなんかも渋いなあ・・・単車が鋭いナイフみてえだった頃のやつよ・・・はははは」
キース 「やっぱじゃじゃ馬っていったらあれっすよ北斗の拳のラオウが乗ってた黒王っすよね・・・あとやっぱ観月ありさっすよね・・・じゃじゃ・・・・
ロビンソンがコトリとロックグラスを置いた・・・
「じゃじゃ馬ならしか・・・・ドラマの・・・」
キース 「!? はい・・・それっすよ!ありさのじゃじゃ馬っぷりったら・・・フガァアアアッ!!」
ロビンソン真剣(マジ)ギレ
「トゥーシャイシャイボーイ
!!2択を選べ!!このまま静かにこの店を出るか!
それとも二度とロックについて語らねえか!!」
キース 「兄貴!!俺だってロックンローラーです!!まだ駆け出しだけど!!ロックを愛してます!!
昨日だって母ちゃんの作った煮物のこしてやったし・・近所の小学生集めて10円ずつカンパさせてるし・・横断歩道は赤でも渡るし・・
昔買ったアイドルのCDは全部ブックオフに売り払ったし・・
女とちゃらちゃら遊んでいるやつには大声で遠くから
「女のなーかに!男がひーとり!!」
って罵声浴びせるし・・・
深夜仲間で集まって桃鉄やってる時だってコタツで放屁しても俺・・・真っ先に
「くっせえ!!誰や!?VXガス放出した奴!!?」・・って他人に罪なすりつけるし!!!
極め付けはマックでクーポン使いまくって実質200円で2時間とか居座る底なしのロックンローラーっすよ!!俺は!!!
店内は静寂につつまれた・・・
マスターがたこ焼きをひっくりかえす音が
28個目を数える時
ロビンソンが口を開いた・・・
「たこ焼き冷めるぞ・・・・食えや・・・」














