残り3ヶ月、親子で異なる「時の流れ」

​中学受験を控えたご家庭にとって、この「残り3ヶ月」という期間は特別な重みを持っています。

​親御さんにとっては、「もう3ヶ月しかない!」と焦りや不安が募る時期ではないでしょうか。過去の経験から、時間が怒涛のように過ぎ去ることを知っているため、「もっと早くからあれもこれもやっておくべきだった」という思いが頭をよぎるかもしれません。

​一方、お子さんはどうでしょう?一般的には「まだ3ヶ月もある」と感じる子も多いようです。しかし、最近のお子さんたちは、塾などで危機感を繰り返し伝えられているせいか、我が子に尋ねてみたところ、「もう3ヶ月しかない」と口にしていました。

​この「残り3ヶ月」という有限の時間を、どう使い切るか。ここからの時間の使い方こそが、合否を分けると言っても過言ではありません。

​1. 「やりたいこと」と「やるべきこと」の仕分け術

​まだ手をつけていない教材や、やり残した復習課題が山積みになっているかもしれません。「これもあれも」と手を広げたくなる気持ちはよく分かりますが、時間は有限です。この時期に大切なのは、勇気を持って「取捨選択」すること。

​📌 優先順位の付け方

優先度

項目

検討のポイント

最優先

過去問の分析と弱点補強

志望校の傾向に直結する分野。失点が多い単元。

高優先

基礎の穴埋め

ポロポロと知識が抜けている単元。確実に得点できるはずの場所。

中優先

手をつけていない教材

新しい問題集は原則ストップ。手薄な単元の演習用として「必要な部分だけ」抜粋。

低優先

応用・発展の深追い

志望校の合格ラインに必須でない、難しすぎる問題は一旦保留。


残り3ヶ月。これは、これまでの努力を「確かな得点力」に変えるための、最も重要な期間です。

​あれこれと手を出すのではなく、お子さんの「合格への最短距離」を見定めて、取捨選択をし、一点集中で力を伸ばしていきましょう💪。親御さんが焦らず、笑顔でいることが、お子さんの最大の安心材料になりますよ😊。