だいぶ前から気づいていた。


薄々そうじゃないかと思っていた。


お金に執着すればするほど、お金が手元に残らない。


競艇に沼る前は貯金があった。

マイカーを一括購入出来るくらいの貯金。


目的を持って貯めていた訳ではない。

節約に必死だった訳でもない。

ただ毎日働いて、生活に必要な物を買い

子供の大学費用を支払うのに必死だった。


元々、物欲がない。

ブランドに興味もないし、食にもそれほど。

たまにふらりと旅行に行くのが楽しみだったくらい。


必要経費以外に不必要にお金を使うことがなかったから、口座に自然と残金が溜まっていった。



どうやったら、その頃のような自分に戻れるのだろうか?


たぶん、もう戻れない。

ギャンブルがやめられないって話ではない。


人生のステージが上がってしまったのだ。

子らは大人になり、親は老いた。


親族のイベントがある。

結婚、出産、葬式、法事…。


これらは、一回に出て行く金額がデカい。

お金ないから払えない。

なんて事は許されない。


このイベントはまだ始まったばかり。

後続はまだまだ控えている。

急にまとまったお金が必要になるのだ。


お金に執着せずにはいられない。

いつ、何があってもいいように

そこそこまとまったお金が欲しい。


お金。

お金。

お金。



その執着がギャンブルに向かわせる。

ギャンブルで失ったお金に固執する。

取り返そうとして、結局なくなる。

使わなければ、口座に残っていたのにね。


追いかけると、逃げられる。


もう、追わない。

ギャンブルにのめり込む以前のマインドには戻れないけど、追わない。


来るもの拒まず、去るもの追わず。


お金は借りられる。

働ける体があれば、返せる。


なんとかなるから。

何もなっていないのに、なんとかしなきゃと思わないで。

その焦りが、おかしな方へ向かわせているのだよ。


大丈夫。

大丈夫だから。