プロボクシング日本フェザー級タイトルマッチ&WBOアジアパシフィックフェザー級王座決定戦の丸田陽七太選手VS阿部麗也選手の試合をYouTubeで観戦しました。
ひとこと、阿部麗也選手に魅せられました。戦前から阿部麗也選手の勝利を期待していましたが、実際に試合をしたら丸田選手の方が勝つ確率は高いのかな、と思っていました。
丸田選手は飛ぶ鳥を落とす勢いで勝ち進んでいましたし、本人も自信が漲っていて怖いもの知らずというか、誰とやっても俺は負けない、次なる世界王者しか見据えていない、というふうに見えていました。
しかし個人的には、丸田選手の自信たっぷりなところや、イケメンでメディアや下馬評なども丸田選手贔屓の感があったところなどが好きではなかったです。
俺の勝手な感想ですが、阿部選手の方がこの試合にかける意気込みというか悲壮感というか、丸田選手を上回る闘志があるように感じていました。
どんな試合になるのか想像できなかったのですが、阿部選手は終始脚を使い、自分の戦いを貫いたと思います。遠い距離から始まった試合でしたが、全てのラウンドがスリリングで、頂上対決に相応しいものでした。
カウンターを狙って組み立てる阿部選手に対し、それを警戒して応戦し、効かせるパンチをぶち込んでやろうという丸田選手との攻防が一貫して続いた試合だったように思います。
積極性では阿部選手が明らかに上回っていました。丸田選手は手数が少なく、連打も出せていませんでした。阿部選手に追い詰められてロープを背負う場面も散見され、阿部選手が丸田選手を終始圧倒していました。
阿部選手は痛快なダウンを奪うのですが、その後も慎重さを崩すことなく、常に冷静に手堅く戦う緻密な戦いを続けました。素晴らしかったです。
勝利者インタビューで阿部選手は、次のステージとなる世界王者を見据えている発言をされていました。大いに期待できると思います。また、丸田選手もさらに戦い方を進化させれば、再び世界が見えてくる選手だと思います。
次の世界王者を目指す両選手の名勝負だったと思います。この試合は「阿部劇場」といってもいいような試合内容でしたが、丸田選手には今後捲土重来を果たしてもらいたいと思います。
素晴らしい戦いを見せてくれた両選手、お疲れさまでした。ともにこれからさらに頑張ってください！👊
