12センチほどの小さなベージュのミミちゃん
小学生の頃、父親が借金をしてひどい取り立てに合いました
ずっと電話がなりっぱなしで眠れないので、受話器をあげて眠りました
ドラマみたいに金返せ
どろぼう
と書かれた張り紙を自宅玄関のあちこちに貼られ、母と二人で夜逃げのように自宅を出て親戚の家に身を寄せました
その後両親は離婚…借金したけど小さな私にとって大好きな父でした
弟のように可愛がってた犬も、下駄箱の上の金魚も思い出がつまったおもちゃも…置き去りのまま友達にさよならも言わず生まれた家を出ました
夜布団の中で戻りたい戻りたいと声を殺して泣きました
母が働いている会社の社長の息子さんに誕生日プレゼントを買いに行った時、母にわがままを言ってウサギのぬいぐるみを買って貰いました
でも本当はそんなに欲しくなかった
私はたくさんの事をあきらめて来たのに、両親に愛されて私の母にまで誕生日を祝って貰える社長の息子さんが羨ましかったから
お金がない母にわがままを言いたかった
言えないたくさんの思いの代わりに私はしつこく母にぬいぐるみをねだりました
ミミちゃん
可愛いミミちゃん
欲しくなかったなんてごめんね
でもミミちゃんあなたに出会えたからあの時私は救われたんだよ
ありがとうミミちゃん