久しぶりに好きな本屋さんへ行ける週末。
対面式でコーヒーを入れてもらえ、ゆっくりとした雰囲気が心地よい場所だけれど
シールドとかマスクとかビニールのシートとかで遮られているのかな?
コロナ前と後では大好きな空間も彩りが変わるのでしょうか?
日曜日ドキドキしながら懐かしい場所へ行こうと思います。
今日紹介する本は
リーマンショックの前後のアメリカを描く
≪ グリード ~ ハゲタカⅣ ~ ≫
真山 仁氏の経済エンターテイメント小説です。
以前もシリーズ1をブログに書きました。
そうなんです、大好きな小説なんです♪♪♪
サムライ・キャピタル ( 投資ファンド ) の社長鷲津は、公私にわたるパートナー、リンらと共に
リーマンショックで喘ぐ米国投資銀行や米国屈指の総合メーカー、時にはアメリカ政府とも駆け引きを繰り広げ、アメリカを買い叩く!闘いを挑みます。
ズキリと刺さった言葉を紹介します。
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「 分からないのか。おまえは、自分が見たいものだけを、自分の都合良く見ているんだ。
リンがジャッキーを追い払ったのは卑劣で、自分の支援活動は清いとな。
だか、別の価値観を持つ人間から見れば、その構図は同じに見える 」
「 天才とは1%の閃きと、99%の努力の賜物である ー だったかな 」
「 彼はとても自信過剰だったそうですよ。その発言は随分謙虚ですね 」
「 本当は、天才的な閃きがないなら、努力なんてクソだって意味らしい 」
「 それならばエジソンらしい 」
日本は祭り好きだというが、しょせん米国民の比ではない。
彼らは毎日のようにパーティーを開くし、とにかくイベントが大好きだ。
まるで、いつも誰かと一緒にいないと不安なように。
実際米国人は寂しがり屋が多いと思う。だから連るむし、イベントがすきなんだろう。
ー 国民みんなが根なし草だからね。誰かと繋がってないと心配なんだよ。
米国人をけなし始めたら止まらなくなる英国人記者の分析を聞いた時は、非常に頷けた。
と同時に、現代の日本社会にも通低するものを感じた。
ー 冗談だろ。おまえの国はずっと同じ民族と文化で、延々と歴史を刻み続けてきているじゃないか。
残念だけれど、その点においては英国すら勝てない。
結局のところ、世界は常に、狂気じみた情熱を持った個人によって動かされる。
偉人の足跡を見るまでもなく、ビジネスの中でも鷲津は日々それを痛感している。
変革とは、壮絶なまでに一途に突き進む者がいてこそ生まれるものだと、確信していた。
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金融の勝負の世界に生きる非情さ、厳しさが
辛辣に胸を貫きます。
それでも納得してしまうのはそこに真実があるからなのでしょう。
コロナ後の時代はどうなるか分かりません。
それでも陽は昇りやがて沈んでいきます。
何もかも変わっていくようで
変わらない景色もあるはずです。
根なし草にならないように家族や
大切な仲間、場所を大切にしていきたい。
色々な事を考えさせてくれる本との出会い♪
やっぱり読書ってやめられません😊🇺🇸🍀

