「コトバの意味辞典」より抜粋

 

「矯める」は「ためる」と読みます。古語では「矯む(たむ)」と表記されていましたが、意味はほとんど同じです。
1.悪い性質・習慣や癖などを直す。
2.曲がっているものをまっすぐに、まっすぐなものを曲げてよい形にする。
3.事実を故意に曲げる。いつわる。
4.じっと狙いをつける。じっと見る。

 

「角(つの)を矯めて牛を殺す」

わずかな欠点を直そうとしてかえって全体を駄目にしてしまうこと。

牛の曲がった角をまっすぐにしようと叩いたり引っ張ったりすると、牛が弱って死んでしまう、というところからきたことわざ。

 後漢の皇帝、桓帝のエピソードを由来に持つ、「矯角殺牛(きょうかくさつぎゅう)」という故事成語が元になったとされている。