男は自衛隊基地に居た
頭も丸刈り
入隊試験を受けていた
男はあれから
何もせず仕事もせず
公務員試験と自衛隊試験を受けていた
受からない。
実家に戻った事もあり
貯金を崩しながら
両親に厄介になっていた
父が倒れて入院していた事もあり
実家に男性が居なかった事もあり
母親からしたらちょうど良かったのかも
しれない。
だがそれだけではない
母親もなぜかその時は優しかった
それほど男は疲れきった顔をしていた
仕事も有給消化中なので
とにかく独学で勉強していたが
受からない受からない。
男のスマホには職場から連絡が
多数入っていたが
男は連絡はとらなかった
思い出したくないからだ
ある日職場の珍しい人物から
連絡がきた一緒にバイトしていた
親友くんからだった
親友くんから
「店長になった、人不足だからしばらく
手伝ってくれ」
店舗も丁度家から近かったので
少しなら…と思い承諾した
久しぶりの職場復帰だった
親友くんはアルバイトの時から
仕事のスタイルが男と似ていて
仕事に対する姿勢や価値観も似ていたので
仕事は楽だった
久しぶりにする仕事
なんだか楽しかった
だが思い出してしまう
そんな中ガムシャラに仕事していた
生活はとてもよくなった
今まで色々な店舗を飛び回っていたので
常勤勤務が久しぶりでとても良かった
次第に仕事も荒くなくなり
落ち着きを取り戻した
親友くんには今でも感謝している
親友くんが居なかったら
今の自分は居ないからだ
あの時声をかけてくれなかったら
今頃何をしているかもわからない
次第に親友くんの仕事を手伝うかたわら
親友くんが入社を進めてきた
「お前も入社しろよ」
「俺達同じように進んできた」
「お前は出世するよ」
そう言ってくれた
次第に男も押さえてきた感情が
出てきた
「今の俺は俺の実力はこの会社でどこまで
通用するんだろ?」
そう前から思っていた
だが。男には入社出来ない理由があった
公務員なるのは夢だったが
もう1つは両親が公務員になることを
望んでいたからだ
今まで何回か入社を試みたが
ことごとく反対された
認めてもらえなかった。
男は日に日にまた仕事へ対しての
気持ちが強くなっていった