今年のトンボの社員旅行は愛知県犬山市です。梅雨明けを信じ、夏休み前の時期に実施しようと計画しました。結果は無事に梅雨明けし晴天の一泊二日でした。

しかし、地球温暖化かCO2の排出多過か、暑い暑い。連日35度を超え、且つ湿度が高くサウナの中を移動するかの如く、汗びっしょりの旅行でした。

まずは名古屋駅に到着し熱田神宮へ参詣。日本武尊が残された草薙神剣を祀り、本宮の外に別宮1社、摂社12社、末社31社が祀られる社ですから、会社繁栄・作業安全・厄除祈願・家内安全etc.と有りと有らゆる願いを込めて祈祷(神楽)をして頂きました。その厳かな気分に浸ったのも束の間、直後に「鰻のひつまぶし」を頬張る俗人達です。

犬山に移動後は炎暑の中で散策し犬山城へ。1537年築城の我が国の5つの国宝指定の城であり、20年前まで個人所有であった世にも珍しい城は、石垣や古木材の一つ一つに人を圧倒する力があります(重機も何も無いのに作ったんですから)。

宿は城の直ぐ下、木曽川沿いの新しいホテルです。城の天守が山頂に顔を出し、木曽川の豊かな流れを眺められるロケーションです。なかなかに素敵なホテルでしたが、部屋のトイレのドアが使い難いと早速のダメ出しが出るのも建築に携わる者の「性(さが)」でしょうか。ホテルの敷地の直ぐ横に、国宝の茶室「如庵」があります。織田信長の末弟である大茶人織田有楽斎の茶室は日本国宝三茶室です。建物外から眺めるだけですが、その設え(しつらえ)は圧巻です。木と竹と藁と紙で作る日本古来の建物は、何故に質素でいて人を感動させるのかを理屈でなく教えて呉れる場所でした。

季節は鵜飼の最中です。夜の鵜飼は都合で見られない為、翌日に昼の鵜飼見学。鵜匠の乗る船は猪牙(ちょき)型。こちらは屋形船。鵜匠船は高野槙を材とする船大工の作品ですが、じっと細部を見て見惚れてしまうのも「性」です。

全員、汗びっしょりの二日間でしたが、日頃の仕事の疲れや緊張を解して呉れる時間でもありました。仲良く・刺激しあい・意見を出し合い・ぶつかりあっても、真っすぐに愚直に飛び続けるトンボの名のとおり、全員が前を見据えて進む姿勢を再確認した良い旅でした。

社員旅行2024