=どこかに残して置きたくて=
前回、定期の検査と診察で病が再発した事が確定した…っと書いてから
繰り返された精密検査と受診で
がん患者として 最後のステージと分類される
ステージⅣ患者となった
「癌」と「がん」が医学的には区別して表記される事も初めて知った
初発の際には 癌患者であったのだが
今は がん患者に格上げ?格下げとなった事になる
病が進行してしまった現実を受け止め切れず
不安に押しつぶされそうになり
食欲が全くなくなり、夜も眠れなくなり
「辛い治療に耐えたところで、沢山のお金を注ぎ込んだとて、
必ず来る 近い将来に命を終えるのなら、いっそ 自ら終えてしまう方が楽なのかも」
などと…
本気で思ったりもした
何より、私に必要な
『辛い治療に立ち向かう為のモチベーション』が
全く見つけられなかったのだ
世の中に溢れかえっている「情報」では
あなたらしく最後まで生きる為には…とか
本当にやりたい事をできるだけ続けるためには…とか
大前提で「日常を保ちたい」と思っている患者やその家族が
どんな風に終末期に備えるのが「後悔のない時間」を過ごせるのか
ドラマや映画で見聞きするような…
私の現実とはあまりにもかけ離れてしまっている物ばかり
そもそも、夫が私の病をどう受け止めているのかさえ
100%で 支えようと覚悟をしてくれているなんて
信じる事すらできていないのに…
死んでくれたら、払うはずの慰謝料は保留のままで済むなぁとか
平均寿命まで あと何十年も「無期懲役」的な生活を送らなければと
絶望していた所で、その刑期が 執行猶予数年で終わる事となったと
本心では喜んでさえ居るのかも知れないと… 疑ってしまう自分も居る
こんなメンタルでは
治療どころか、今日を安心して過ごす事もできないと思い
勇気を出して夫に伝える事にした
「正直に言えば、私の人生はあなたに利用され
妻としての使い勝手だけを搾取され、その上で絶望的な裏切りを繰り返され
ストレスと不安ばかり…
事故で寝たきりになった時も、初発の癌で辛かった時も
あなたは 私の心に目を向けてくれることなどなく
ひたすら自分の事しか考えず行動していた
私は、あなたに殺されるんだ… そう思っている
心だけでなく、体も
あなたがした『悪事の全て』を私が秘めたままで死んでも良いと思うのか
息子達や私の家族、勤務先などに やはり明らかにして
あなたに社会的制裁を施さねばならないと思うのか…
それは、どれくらい残されているのか判らないけれど
この先のあなたが 私に向けてくれる
『誠意』と『謝罪』次第で 決める事にしようと決めたよ」
言葉の本意を どのくらい理解し納得しているのかは
正直判らない
でも、
これは…
本当の意味で 最後の私からの
夫が自力で立ち直る為の「温情」なのだ
壊れた心を振りかざし、自分を含む全ての周囲を無視することでしか
日常を過ごせなかった夫が
その「感覚そのものが狂っている」と自覚できるかどうか…
私が 来るべき「その時」に
夫を恨んで死なずに済むように…
私の人生の膨大な時間を
ただ、後悔だけの思い出として終えずに済むように…
ある意味 「がん」 と同じように
自分ではコントロールできない 夫の「悪意」との戦いも
最終段階に来ているのだろう
*****************************************************
今は、治療の選択肢があり
自分なりに 納得した上で治療と向き合って居ます
今すぐ死ぬとか そういう段階ではきっとないけれど
服用している薬が どの位 奏効するのか
それとも効かずに 病状が進行してしまうのかで
私の予後は 大きく左右されるのだろうと思います
同病の方のTweetやブログやYou Tubeの動画を見漁って
自分の「進む道」を知りたいと思ったりもしますが
ほんの数年前に同じ薬を服用していた方が
もう亡くなっている現実に 打ちひしがれてしまう事もしばしばです
このブログは、夫の不貞とW不倫に
私がどれだけの努力と配慮と情けなさと…
根底にある 夫への友情と家族としての絆を取り戻したい気持ちと
頑張った自分(誰にも知って貰える事がない)を
どこかに残して置きたくて綴った物なので
そういう意味では、道半ば…
夫を 100%で信頼できる今日には
残念だけれど 至って居ないのですが
これ以上 続けたら
今度は 治療がうまく行かない事を
愚痴る内容になってしまいそうで
いつか必ず来る「その時」には
自分でお別れは綴れないので
一旦、今日で 更新を終えようと思います
こんな悲惨な夫婦関係の日記を読んでくださった皆様には
申し訳なさと共に、私の「奮闘」を知って頂けた事への
感謝しかありません… ありがとうございます
あと… どれくらい残されているのか判らないけれど
目覚めた今日を 精一杯に過ごせたらと
今はそう思っています
