こんばんは

GPFトリノ  終わりました。
 


迷って悩んで、言葉を呑んだ書きかけの記事が何本か残り、先に進めそうにないので、これで妥協して書きます。
そんな自分にちょっと失望ですけど。



早朝のSPを見てからずっと、あれやこれやいろんな感情が沸き上がり自分の中で整理ができなかった。
神カメラマンさん達の素敵写真を愛でる気にもなれなくて…
なんだかひりひりした想いだけ抱え、全力で戦い続けた羽生さんを追った。


悲観的になったとか、結果が期待通りのものでなかったとかそういう意味ではない。
当然羽生さんにがっかりしたという事ではない。そこは全力で否定しておきます。




クールでクレバーなネイサンが、冷静に試合に臨むのと逆に闘志剥き出しで来る羽生さん。

「それがYUZURUだ!」

そうかも。でも戦略もあるだろう。
あえて言動に出し自分を鼓舞する。

トラブルにも見舞われ一人のキスクラ。
頑張ったよね。
少しおどけて見せたけど、哀しい色がすっと入る瞬間は感じてしまった。

それでも前向きで全力で戦うだろう羽生さんを、ファンは信じて応援するだけ。
やるしかないもんね?!

練習で4Aに挑み始めた姿。見ていられなかったよ。
なんでよ!今なの?もうやめといて…。
今のメンタルでのトライの意味は?
怪我しちゃったら元も子もないよぉ…

こんな事思うのは羽生ファン的にはNGなんだろうな。
「あなたなら絶対奇跡を起こせる!ガンバ!」
これしか言わないのが美徳なんだろうか。


いろんな頭に浮かぶ事を打ち消しながら考える。
絶対勝てそうになかったパトリックや、先輩達を追い越して行く時とは状況が違う。
年を重ねて、いろいろな事を学んでるはず。
なのに…落ち着いて!いや、それが羽生さんの通常運転なんだよね。
彼の10代の若武者の頃の戦いは文章で目にしているものの、まだ実際に応援してない頃なので体感できてない。

いいのか、それで?
リミッターかけてやってきたんだよね?

プーしかいないリンクサイドで声をかける人はいなかった。
いや、こうなった彼を誰も止められないんだろうな。
「練習してただけ」
と去る姿を見守るしかない。

渾身のフリー


鬼構成だと言われた高難度の構成に挑んだ。
命を削るかのように滑りきったけど、ネイサンにはかなわなかった。

ジャッジどうこうでなく、ネイサンの演技が素晴らしかったからですよ。
全部に余裕があった。いろんな面でコントロールできてたのかな。


スケカナで自分の進む道はこれで良かったんだ、と肯定できたけども、時が立てばまわりや心理状態も変わってくるから、今この時の総合判断を優先したのか。  
2位のとてつもない悔しさと、ライバルがいてまだ上にいける、行ってやるという強いモチベーション、両方得て収穫はあったと思うけど、そこでそれはそれで良かったね、と終われなかったな。

表彰式の笑顔の裏の思い、本人にしかわからないよね。



EX前の修造さんとのインタ





絶望を抱えながらもがいていたんだね。

勝てる気がしなかった。勝てる可能性がほぼなかった。
正直な気持ちを話してくれた。

そっか、羽生結弦も悩んで揺れる事もあるんだね。
いつも自分自身が持つ羽生結弦像をプライドと誇りで強く保ってきた。
でも、今回は揺れる人間的な羽生さんを見せてもらったよ。
そういう事があってもいい。
後で良かったといえる日が来るはず。





―トリノファイナル、どういう大会だったでしょうか?

とても深いものがあります。
とても言葉では説明できないくらいの量の情報と感情が頭の中を巡っていて、正直何が正解かわかっていません。ただ今日こうやってこの場所でこのノッテ・ステラータを滑らせて頂いた時、とても幸せを感じながら滑らせて頂き、また何かちょっとでも、何ですかね…うん、何かにふれる喜びだとか何かと共にする、僕の場合はスケートなんですけど、このスケートの感覚とかまた皆さんと一緒にいる空間だとか、そういったものがこんなにもいとおしく思えた瞬間ってなかったと思うので、そういったものをまた皆さんが感じてくれるようなプログラムだったらいいと思います。

私もわかってなかったみたい。
もうなんにもいう事ないよ。

羽生さんがわかってないものをわかろうとしなくていい。
ただ、迷ったり弱い部分もあるんだな、っていとおしく思えた。
もう前を向いているし、インタで言葉にする事で思考の整理もできるから、心配してない。


選んだカラーテープは自身が獲った金メダルの色。平昌の水色とピンク、ソチのブルーのリボン。黄色でメダルを作ってたね。

五輪のマークを指して言った言葉は…?

言いたいこと、言いたくないこと
言えること、言えないこと
本音、建前
真実、虚構

私達がマスコミを通して知る事はほんの一部分。
真剣勝負の競技を見せて頂いているただの傍観者。
忘れてはいけない。
何のせい!とかではなく、「圧倒的に」強い者が勝っただけ。
今回のネイサンのように。


羽生さんが自分の心に折り合いをつけて向き合ったファイナル。

今後も見ていきたいです。




私も折り合いつける。
いつも見てるしいたけさん。
占いの言葉のチョイスが優しい。

これは陰陽師だから載せたわけではありません。
いろんな事に「え?!真顔」となったら思い出して。







(長文になってしまった…。結局私はなにがいいたいんだ?ウザいね滝汗)