書くか書くまいかと迷ったんだけど、こんな日もあったという記録として書く事にしました。




長いし全く面白くありませんので




10/12(土)
気象庁が異例の事前会見を開き、「非常に大型で重大な災害をもたらす可能性のある台風」が近づいている事は理解したのだけど、まさかこんな事になるとは…。
私の実家は多摩川のそばにある。
徒歩5分で川に行ける場所だ。
台風の度に水位は上がるが、広めにとったグラウンドや河原もあるので決壊した事はない。
…子供の頃、大きい台風があった。川沿いの家も流された。幸いな事に我が家付近は決壊はしなかった。
その時の記憶が少し残っている。
バタバタとヘリの音。
何か大きい音がして、びっくりして二階から駆け降りた。
川を見に行くと、堤防ギリギリまで迫っている茶色い濁流。そして堤防にはびっしりと虫達がついていた。
そんな記憶も普段の穏やかな川を見続けて忘れていたのだけど。
午前中の台風が近づく前に既に水位が上がってきていた。
車で迎えにいくので仕度をして待つようにと電話を入れたが、その必要はない、なにをバカな事を言っているのかと母。
危険性を訴え、とりあえず(私の)自宅に来てくれと頼んでも頑として聞き入れない。
そんなやりとりを何回したか。
弟も電話して説得するも拒否。
その間、家中のスマホからアラートが何回も鳴り響く。その度に心臓がぎゅっとなる。
多摩川のライブカメラや水位情報をスマホで見つつ、ニュースでも警報ばかりで緊張が続く。
Twitterの #多摩川氾濫 と不安を煽るようなものばかり見てしまう。
その間もいろいろな切り口で母を説得しようと試みたが「私はここにいる」の一点張りだった。
ついに避難勧告が出た。
自治会や近所の人、叔父も電話で声をかけてくれたが、それでも
「私は家にいる」
そして「お母さんがそう言ってるからしょうがない」と無能な父。
(人様に迷惑をかけるなといつも言われていたので)他人に迷惑をかけるよ、と言ってみたり、死んでもいいのかと怒鳴ってみたり、大手術を乗り越えて帰還した父も巻き添えにするのかと脅してみたり、泣きながらお願いしてみたりしたが、テコでも動かなかった。
命の危険があるなら、引きずり出してでも避難所や安全な場所に連れていくべき、というご批判を受けるかもしれない。
でも、もし何かあったとしてもそれは親の意思で望んだ結果だと受け入れる事にした。
もちろん納得はいかなかったけど。
冷たいと言われるかもしれないけど、苦しいけどそう決めざるを得なかった。
二階にずっと居て。そう言うしかなかった。
強まる風雨。
実家近くに住む友人から送られる決壊間近の川の写真を見つつ、落ちつかない時間。
あぁ、一階にある思い出のピアノもダメだなぁ…と現実的に考えたり、子供時代の懐かしい思い出がよみがえって涙したり…。
無駄にガチャガチャ片付けたり料理した。
そうこうしているうちに腹が座った。
お風呂に入ろう。自分の事やろう。
…
「雨やんだね!」
と友人からのライン。
気づけば、峠は越したようだった。
家族が寝た後も、船を漕ぎつつ報道を見ていたけど疲れはてて限界。
「…もう寝よう」
フィン杯も気になったけど見る気が全然しなかった。
一夜開け、被害があったけど広域に決壊氾濫せずに乗り切れた多摩川に胸をなでおろした。
しかし他の地区では広域に被害が及んでいるのを知った。
あすは我が身…
今まで被害が及んでいる地域に思いを馳せつつも、実際には自分は重大な傷みを受けてないからぶっちゃけ他人事なわけですよね。
人間の精神は自己防衛しなきゃいけないのでそうできている。
結果的に言えば、なんの被害もなかった私と家族ですが、もし自分の身に起こったら…?
言葉を失う災害や事故や事件がたくさんある。
どうぞ平和でいられますように…と願うしかないのかな。
P.S
やっぱり心身ともに余裕がないと趣味にも走れないわね。
推しの演技で癒されよう…って気にもなれなかったのです。
でもしょーまの優勝と草太くんの準優勝の演技はさっき動画で見ましたよ~。
まずはリアルな生活を大事にしましょうね!
Goodluck 




