(あらすじ)
アイススケートをスポーツから芸術へと昇華させた伝説の英国 人スケーター、ジョン・カリー。「氷上のヌレエフ」と評された彼 は、バレエのメソッドを取り入れた華麗な演技で 1976 年、インス ブルックオリンピックのフィギュアスケート男子シングルで金メダルを獲得。
同性愛者であることを公表したはじめてのメダリストとなった。
同性愛への偏見が激しい時代において彼の存在はしばしば政治的論争にまで発展するも、その唯一無二の表現力に彩られた滑りは多くの人々を魅了した。
映画は競技者としてのカリーにとどまらず、バレエを「男らしくない」という理由で断念せざる負えなかった少年時代の父親との軋轢とプロ転向後の苦悩を、自ら立ち上げたカンパニーによる世界各地での公演の模様や、1984 年に来日した際の様子など貴重な映像と関係者のインタビューで綴る。
これは、不当な扱いを受けながらも屈することなく、高みを目指し、人を遠ざけながらも、愛に飢え、滑り、踊り続けた男の物語
恥ずかしながらジョン・カリーという人を全く知らなかったのだけど、この映画を見て戦い続けた彼の生きざまを知った。
「男は男らしくあれ」と抑圧され、「フィギュアはスポーツ」との固定観念を圧倒的な表現力で芸術へと押し上げた。同性愛のセクシャリティを暴露され、エイズで44歳で亡くなるまでなんて波乱万丈な人生だったのだろうと!
劇中流れるいくつかの演技のうち「牧神の午後」。
精神のバランスを崩すカリーとニジンスキーが重なる…あの背徳感にゾクッとした。
原題は「The Iceking」斬り拓くには常に孤独で戦い続けなくてはいけなくて…金メダルをとり、栄光も手にしたけど決して幸せだったとは言えないカリー。
でも後世に自分を高く評価して、継承してくれるスケーター達がいる。これはカリーが戦った紛れもない美しい証。
まっちーが僕の北極星(ポラリス)、指針とする人というのも納得。
ジョニーやディック・バトンさんも本編でコメントしている。
映画ナタリー@eiga_natalie
町田樹、ジョン・カリーへの尊愛から令和のフィギュアスケート界まで語り尽くす(写真13枚)https://t.co/tfJsqOiNub #町田樹 https://t.co/G9DslPi6lA
2019年05月09日 23:24
まっちー登場の際、「きゃあ~♡」などという黄色い声もなく、落ち着いた品位あるファン層(←誉めています)
高めのスツールに腰かけるまっちーは美しいポジション!さすが。立ち姿もキレイでした。
カンペを持つ賢二先生の横で、何も持たず、にこやかに饒舌にカリーを語るまっちー、さすが(何回目よ?)
小難しい言い回し、カジュアルな賢二先生とは対照的でそれもまた良し。
令和のフィギュアについて、司会の蒲田さん(j-wave的なセクシーボイス素敵)から質問があった。
4.5回転、5回転と進んでいくだろう(by賢二先生)の答えの後に、(そのように)技術は革新していてジャンプ大会になるのは懸念というようなまっちーの話でした(意訳。詳しくはJスポオンデマンドで!)
一部しょーま批判のような記事があったけれど、そんなニュアンスは全くなかったですよ!
今後不明瞭な技術判定にはどんどんAIを導入して欲しい。しかし、スターフィギュアスケーターはAIに支配されない演技ができる人とも。
そんなスターフィギュアスケーターとは…、私が思い浮かべた人は…
そーです。


