(923) アキラとあきら
物語に出てくる審査や企業再生の手法に関して、普段その仕事に従事していない人からすれば何かとんでもない天才が考え出した分析や経営戦略の様に見えるかもしれません。然し乍ら、現実には普通のこと、また戦略を規定する前提条件が記載されていなかったりと少し腹落ちしにくい部分もありました。物語の大枠は典型的なもの。即ち、子供の頃に実家が銀行から貸し渋りにあって倒産した主人公がその後の猛勉強でエリート銀行員になる。このライバル的な存在はええとこでのボンボンであるが金持ちなりの悩みを抱えながら行きてきた秀才。この二人と取り巻く人々が織りなす人生模様。深みという点ではやや物たり無く思えましたが、楽しく読めました。