今回は
クローバー特別養護老人ホーム(特養)
の大変なところを書きたいと思いますキョロキョロ

長くなったので前半、後半に分けます。



特養にも種類がありますが
その説明は長くなるので省きます
↑こちらが解りやすく書いてありましたので、知りたい方はどうぞアップ

私が経験した新型特養
ユニット型で働いて感じた事を書きます。

ただ私自身がまだそこに腰を据えるつもりは無かった為、派遣として主に早番・日勤の勤務をしていました。
派遣という立場、早番・日勤メインで夜勤はしなかった為
本当に大変な部分は見えていないと思います。
それでも良ければ、読んでみてねキョロキョロ



クローバー職員1人で10名を対応するという事

この字だけを見ると、えっ大丈夫でしょ!
と感じるかも知れません。
いやいや地獄です。ゲッソリ
泣きそうになります。

現在放送されているドラマ
”いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう”
ヒロインの有村架純さん演じる”音ちゃん”
は介護施設で働いているのですが
先週放送されたあるシーンで
出勤するはずの職員が来ない為、夜勤上がりにも関わらず来ない職員の穴埋めで勤務を続ける。
このパターン、私は現場で沢山見てきましたゲッソリ
私自身も早番で7時から働きだし16時に帰れる筈が遅番が来ない為、延長で20時過ぎまで働いた事も多々。


そのドラマの主人公”音ちゃん”が
勤務の終盤に差し掛かり、疲労で思考回路がおかしくなって
自分はこれから何をしたら良いのか?
次は何をするのか?
何だっけ?何だっけ?、、、、

”どうしよう、、、、どうしよう、、、”

と今にも泣き出しそうな
何とも言えない表情で
帰り道にフラフラしながら道に座り込む
というシーンがありました。

すっげ~~共感!!!笑い泣き
(有村架純さんの演技すげ~!!)


まずは私が働いていた特養の
早番の1日を例として書いてみましょうUMAくん

am6:30~出勤~

(7時から勤務開始ですが、入居者様の記録のチェックや自分の仕事をスムーズに進める準備をする為、30分早めのサービス出勤)
○記録チェック
○オムツや備品のチェックと準備
○入居者様の朝の水分補給の準備
(飲み物を準備しますが、それぞれ飲み物が違います。トロミを付けますがトロミの量も違います)
○朝食に使用するエプロンや食器、テーブルセッティング
○夜勤者が忙しくて出来なかった業務のフォローに入ります。

am7:00~申し送り、ミーティング~

夜勤者と各ユニットの早番が集まり
昨日までの申し送りを行います。
下剤の状況、排泄の有無。
機械浴の担当者。
本日、受診がある方や違う階で行われるレクやボランティアさんの催し物の伝達。
etc...

違うユニットでも職員みんなで共有しておきたい事を、伝え合います。

am7:10~戦闘モードに入ります~

申し送りが終わると、早番者は早足?小走り?笑 で担当のユニットに戻ります走る人DASH!
ここから休憩までは、常に小走りです笑
ゆっくり歩いている暇はありません。
ノンストップで突っ走りますよ~ロケット

45分後に朝食を乗せたワゴンが各ユニットに到着します。
それまでに、まだ居室で寝ている10名の利用者さんの
離床→更衣→整容→口腔 →必要な人は排泄介助を済ませ、食堂に移動します。

相手は高齢者です。身体に障害のある方、重度の認知症のある方、昼夜逆転して朝の弱い方、ご自分のペースがある方などなど様々。
便や尿の失禁があり大惨事になっている方(夜勤者がズサンな仕事をする職員だと、色々な事が全て大変な事になっています)

スムーズに、予定通り全員を食堂に誘導できる日は殆どないです、マレなのです笑い泣き

時間に追われ誰かの更衣や排泄をやっていると、他の誰かが”起こして”とコールを鳴らし持っているPHSが鳴ります。
はたまた、1人で歩くと転倒する危険のある方が行動すると、センサーマットが始動し持っているPHSが鳴ります。
その時はとりあえず、センサーマットが始動した居室まで~ダッシュ!!
走る人DASH!あせる大丈夫か~!!!


am8:00~朝食~

何とか全員を食堂に誘導し終わり

ワゴンから朝食を1人1人のお席へ配膳していきます。
食器が乗せられたお盆には、1人1人のお名前も書いてあります。
食事形態が違うのですねキョロキョロ
一口大に切られている方、刻み食になっている方、ミキサー食になっている方、アレルギーがあり違う献立になっている方、1人1人に合った食事形態の為、配膳を間違ったら大変です。誤嚥や命に関わりますねあせる  たまに配膳室の方が間違えてお盆に並べている時があり、間違いはないか確認しながら介護職員は配膳していきます。


そして配膳が終わるとホッと一息つく暇もなく、食事介助です。

ユニットにもよりますが、私が担当したユニットでは2名が全介助、3名一部介助(その日の利用者さんの体調や状態で全介助になります)
計5名の方の食事介助に入ります。


am9:00~朝食終了、片付け~

9時までに、ワゴンに食べ終わった食器を戻し配膳室へ戻します。
朝食開始から1時間の間に上記の事を行います。

利用者さんによって食べるスピードも違えば、日によってスピードが変わる方もいます。
しかし食器を時間内でワゴンに戻せなければ、残った食器類は職員が洗わなければなりません。
たかが食器洗い、されど食器洗い。
大量の食器洗いをする時間は職員にとっては省きたい時間です。
だから利用者さんに口八丁手八丁で召し上がって頂ける様に、何とか洗い物が少なくなる様に頑張ります。

食事が終わった方から服薬介助に入ります。だいたい全員が何かしらの薬を飲んでいます。
そして、服薬拒否をする方もいますゲッソリ


誰かの食事介助をし安全に飲み込めたか確認して、その間に他の誰かの薬を持って行き服用を促し確認、食べ終わった食器類をワゴンに戻す。そしてまた他の誰かの食事介助に入る。それらを1時間繰り返し何とか朝食終了。

利用者さんが召し上がった、水分量、食事量、服薬をノートに記録します。

利用者さんに”早く食べて!!”何て事は絶対に言えません!そんなの介護士失格です!
食べ終える事なく下膳する事ができない食器は後で洗う為、ユニットのキッチンへ。
急ぎで使う物はこの時点で少し洗っておきます。
朝出た洗濯物も洗濯機へ入れ回します。


am9:00~口腔、排泄介助~

朝食を食べ終わった方から、全員の口腔、排泄介助に入っていきます。
介助をすればトイレで排泄できる方はトイレへ誘導。
全介助でベッドへ移乗し排泄介助をする方は居室へ誘導。
私が担当したユニットでは10名中1名は、職員が介助すれば歩行可能な方、1人で歩くと転倒します。他9名は車椅子。しかしその車椅子使用の方も、体動があり何かの拍子で車椅子から転落する危険のある方もいました。

尿意が近い方もいて、排泄介助したものの5分後にコールがなって”トイレに行きたい”と話される方もいました(再び排泄介助に入っても出ていない事が多かった)ゲッソリ



am10:00~水分補給~

排泄介助を行いながら朝食時に出た食器類を片付け、同時に利用者さんに提供する飲み物を作ります。
朝食時同様、トロミの量など気をつけます。
水分摂取の介助(朝食時同様、介助が必要な方に介助をして水分摂取をして頂きます)
介助を行いながら、午前中に機械浴に入る方もいるので入浴の準備とバイタルを計ります。

洗濯物を干します。


am10:30~記録~

パソコンに食事量、水分量、バイタル、排泄状況、様子、服薬
を入力します。
(しかし、朝食や排泄介助の時間が押したらこの入力時間は午後に回します)


am11:00~昼食準備、食堂へ誘導~

12時に昼食を乗せたワゴンが配膳室から上がってくるので、それまでに朝食時同様テーブルセッティングを行い、利用者さんを離床し食堂へ誘導します。


pm12:00~遅番職員出勤、休憩~

遅番職員に簡単に申し送りをして、上がってきたワゴンから昼食を配膳し、ひと段落したら、早番職員は休憩へ入ります。



朝 6:30に出勤してから12:00まで
ノンストップできました。
書いた時間配分はかなりスムーズに上手くいった例です笑キョロキョロ
これらの業務を行っている最中も、利用者さんから用事を頼まれたり
他ユニットの利用者さんが遊びに来て、自分の部屋と勘違いして違う人の居室に入ってしまったり、そしてその部屋で排泄してしまったり笑い泣きあせる

ビックリするような事が起きたりします。


人が相手なので、そうそう予定通りには進みませんね。
ここに体調不良者が出て看護師を呼んだ、最悪緊急搬送になった!
という事があればその対応に追われます。

フロアーを走り回り、排泄介助も移乗介助も、職員は全身を使って行なっている為、汗だくになります。腰も張ってきます。
意識して自分も水分補給をしないと軽い脱水になる事も。




前半はこれで終わりにしたいと思います。

これを読んで”あれ?””何か変じゃないか??”と気付いた方もいるかも知れませんね。キョロキョロ
それに気が付いた方
介護をする側が忘れてはいけない大切な事を知っている方でしょう。



続きは後半で!!!UMAくんキラキラ