落語家の桂歌丸(80)が17日、JR有楽町駅前広場で行われた「第3回ベストシニア大賞」の授賞式に出席。車いすで登場し、あいさつ時以外、車イスに乗ったままではあったが、軽快な話術で盛り上げた。現在の体重が36キロで、医師からは遠出を禁止されていることも明かした。

 午前11時すぎ。夏の名残の日差しが照りつける屋外でのイベントとあり、「願わくば、日の照る前に終わるのが理想だったんですけど」と笑わせ、「今までの目方は50キロが最高でした。今の体重なんて言えません。36キロだなんて言えないです」とジョーク混じりに話して笑いを誘った。

 医者からは40キロを目指すように指導されているというが、「無理ですねえ…。体重計に乗るのがおっかないんですよ」と苦笑いしていた。

 イベントには車イスに乗って登場し、あいさつ時だけは立ち上がった。写真撮影時も、セッティングなどの準備に1分ほどかかると、車イスに乗り、1人だけ座ったままで撮影にのぞんだ。

 今年5月、第1回から50年間出演してきた日本テレビ系「笑点」を卒業。笑点卒業後の心境をについて聞かれると、「寂しさはないですよ。寂しさどころか、笑点降りたら楽になると思ったのに、忙しくなっちゃって。体が空いたもんだから、落語会をバンバン入れられますので、逆に苦しんでます」と笑顔。地方公演の依頼も多いというが、「呼吸器の病気も持ってるので、医者から遠出は止められてしまって…」と明かした。

 歌丸は腸閉塞で今年7月19日から8月5日まで入院。関係者によると、退院時には体重が36キロまで落ちていた。食も細く、「桃の缶詰ならのどを通る」と桃の缶詰を食べ、エネルギー源としていたという。
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