率直な意見。 -2ページ目

率直な意見。

個人の立場で個人の意見を。

女性を差別している、という評価が日本に下されているようだ。だが犯罪率の低さ、特に女性が夜、ミニスカートで歩いてもレイプされないという事実が、この差別という切り口で語られないことに不満を持っている。
女性の人格を認めているからこそ、女性の意思に逆らって性欲の対象として蹂躙するようなことを日本人はしない。そういうリスクを常に気にしなければいけないような社会でないことそのものが、日本に女性への差別意識が無いことを証明している。
もちろん例外はあるし、性犯罪も存在している。しかし日本人は治安の良さがあまりに日常的で疑いもせず、また時々感じる不安を過大視してそれを強調するが、だったら外国で日本と同じような意識、行動を取れるのか、実際に現地に赴いて自答してみればいい。
江戸時代、東京に警察組織は二つの町奉行所で全ての犯罪を扱っていた。この二つは輪番で業務を行っていた。輪番というのは交代制ということだ。輪番に当たらない月は、事務処理などを行っていたが、この二つの町奉行所は合わせて300人程度だった。ということは、実質150人で治安を守っていたのだ。
当時の東京は百万都市で、しかも参勤交代のため男性人口が圧倒的に多かった。もし日本人が女性を差別していたら、性犯罪も多発していただろう。しかし、幕末に来日した外国人は、日本の女性が1人で自由に出歩いていることを驚きをもって記述している。女性が1人で行える伊勢参りが娯楽の一つとして一般に認知されていたことも、江戸時代は都会だけでなく、田舎も変わらず治安が良かったことの証拠となる。
真偽を確認していないが、8代将軍吉宗の時代には牢屋が20年使われた形跡がなかったと聞く。そのまま安易に信じることはできないが、小普請役と呼ばれていた、給料は出るが仕事のない御家人や旗本が大勢いた江戸で、増員されることもなく300人で治安が維持されていたことから考えても、当時の犯罪率は現在ではあり得ないほど低かったことは想像に難くない。
女性に対する犯罪が多ければ、本人も家族も、うかつ出歩くことはないだろう。女性が自由に出歩いていたという情報と圧倒的に男性比率の高い百万人の住民に対する警察が300人という事実が矛盾しないのであれば、間違いなく日本人の社会は治安が良く、女性は尊重されていたのだ。
日本人は女性を差別していない。性犯罪が多いが、女性を尊重している体裁が整っている国々には猛省を促したい。そして間違った基準で評価することを直ちに改めるべきだ。