こんにちは ピパーチです




構造計算の項目を復習中です



中でも 未だにきちんと理解出来ていないのが

保有水平耐力計算の中身です。。。(^▽^;)



保有水平耐力計算(ルート3)は2次設計の一部です

 http://ameblo.jp/2014kosoha/entry-11763754332.html



2次設計は【耐震安全性の確認計算】で



その中の 保有水平耐力計算は

大地震に遭遇した際に崩壊メカニズムを形成した

保有水平耐力が必要保有水平耐力を

上回ることを確認するための計算です。。。

http://ameblo.jp/2014kosoha/entry-11767341744.html



※必要保有水平耐力計算

  http://ameblo.jp/2014kosoha/entry-11763844531.html





朝やった 構造文章題「荷重・外力」の問題で

出来なかった問題のひとつがコレです





構造文章コード20211


剛節架構と耐力壁を併用した

鉄筋コンクリート造の場合,

柱及び梁並びに耐力壁の部材群としての

種別が同じであれば,
耐力壁の水平耐力の和の

保有水平耐力に対する比βuについては,

0.2である場合より0.7である場合のほうが,
構造特性係数Dsを小さくすることができる.



保有水平耐力に対する比βuって何だっけ。。。(-"-;A ?

よく解らないけど 0.2より0.7がよさげだから

Dsを小さく出来るかな(^▽^;)?(←全然解ってない)

答えは。。。マル。。。?



→答え バツ



あら~(;´▽`A`` やっぱり?

ここ 理解出来ていませんねー。。。σ(^_^;)



(解説)


構造特性係数Dsは建築物の塑性変形能力等により,
建築物に必要な最大水平抵抗力を低減させる要素である.


うんうん、塑性変形して地震力を吸収すると

Dsを軽減させることが出来る。これは覚えてる(・∀・)



架構が靭性に富むほど,塑性変形能力が大きいため,
構造特性係数を小さく設定することができる.


そうそう、 塑性変形しやすいほど Dsは小さく出来る。

これも理解してる(^O^)!



鉄筋コンクリート造の柱と梁と耐力壁からなる架構で,
耐力壁の水平耐力の和の保有水平耐力に対する比βuが
小さい方が靭性型の建物であるため,Dsを小さくすることができる



。。。んん(-"-;A? えーと。。。

RC造の柱と梁で出来た部分で 

保有水平耐力に対する比が 小さいほうが 靭性型!?



。。。( ゚-゚)( ゚ロ゚)(( ロ゚)゚((( ロ)~゚ ゚ ああ! 分かった



柱や梁で ガチガチに固められた状態でないほうが

壊れた時に粘りがあって 靭性型の建物なんだよ

って事ね!



その状態を 

「保有水平耐力に対する比 βu」で表す訳ね!!

保有水平耐力って 壊れないようにする耐力だから

これに対する比βuが大きいと 壊れにくい 笑



でも塑性変形って あえて壊れて地震力を軽減するもので

保有水平耐力に対して小さくないと壊れてくれないから

「保有水平耐力に対する比 βu」は小さいものでないと

いけないんだ(°∀°)b



よってβuが0.2の場合と0.7の場合では,

0.7の方がDsは大きくなる.



。。。なるほど~( ̄▽+ ̄*)



保有水平耐力に対する比を適度にしておかないと

伸びが悪い建物は いきなり壊れる(脆性破壊)かも

しれないから



そんな建物だと 逃げる時間を稼げない。。。





だから あえて 保有水平耐力に対する比を小さくして

一部が壊れることによって 地震力をそこで吸収して

伸びのある建物(塑性変形が大きい)にし



建物を一部壊す事によって

人命を救助する訳ですね!



建物が塑性変形して地震力を吸収し

倒壊しないよう粘っている間に 逃げられる。



粘りのある建物にするために

全体崩壊形での部材の破壊形式を確認して

Ds(構造特性係数)の値を求めることが重要(°∀°)b



構造特性定数Dsは 

架構が靭性に富むほど、減衰が大きいほど

小さく出来るので



先の問題に出てきたように

耐力壁・筋交いの割合が大きくなると

塑性変形能力が小さくなるから

Dsは大きくなる。。。






勉強 各構造の定められたDs(構造特性係数)



● 木造・鉄骨造・鉄骨鉄筋コンクリート造の階

   右 0.25 ~ 0.5


● 鉄筋コンクリート造の階

   右 0. ~ 0.55



※ Ds は低減定数なので

  必要とされるDsよりも大きい値とすることが出来る

  

  = 粘りがない・靭性が小さい建物  


  = 必要保有水平耐力が大きくなる

   (耐力壁・筋交いの割合を多くし強度型の建物とする)




。。。このあたり やはりWeb講義が解りやすいですね!



※構造文章「構造計画」のWeb講義

http://www.19get.com/user_19get/update/contents/webcourse/06_kozo/06_kozo-keikaku.html




そして Dsに関わるこのような問題も

今までずっと苦手でした。。。(-。-;)



コード22142


壁式構造以外の構造の耐力壁部材の種別をWAとするために,
コンクリート設計基準強度Fcに対する
メカニズム時の平均せん断応力度τuの割合が,
0.2以下となるように設計した.



わ 解らない。。。(-"-;A

WAが一番良い部材、ということしか解らないっ(><;)

平均せん断応力度の割合が0.2。いいのか悪いのか??

。。。たぶんバツ?


→答え マル



本当に解らないっ( ̄Д ̄;;



ので 記憶に定着させるために 調べて書きました

今までさらっとやりすぎでしたねー。。。反省σ(^_^;)




○ Dsを算出するための部材の種別(RC造)


勉強 RC造 耐力壁の種別( WA~WD )





靭性が高い順に


WA > WB > WC > WD  となります



(τu / Fc )は

コンクリート設計基準強度(Fc)に対する

平均せん断応力度(τu)の割合なので

Fcが同じ場合



この 平均せん断応力度の割合が小さい


           やじるし


せん断破壊が生じる可能性が減る


           やじるし


靭性能が高くなる(Dsを小さく出来る)


。。。という事になります



このように制限を決めておかないと

大きなせん断力が限度を超えた場合に

多量の補強筋を入れても優れた靭性を期待出来ないので



平均せん断応力度の割合を小さくして

塑性変形しやすくしているのですね!

(せん断応力度が大きい場合は

粘りが少ない強度型になるので

靭性が大きいのとは反対になります)







【暗記事項】


耐力壁をWAとする場合には


・壁式構造の場合→τu/Fc = 0.1以下

・壁式構造以外の場合→τu/Fc = 0.2以下



という規定があります。。。



先ほどの問題ですね(^▽^;)




コード22142


壁式構造以外の構造の

耐力壁部材の種別をWAとするために,

コンクリート設計基準強度Fcに対する
メカニズム時の平均せん断応力度τuの割合が,
0.2以下となるように設計した.



今やりました 笑 

壁式構造以外の耐力壁をWAとするには

τuの割合は0.2以下! 答えはマル


→答え マル


同じように 柱・梁材も靭性の大小で種別が

分かれています。。。



勉強 RC造 柱・梁材の種別( FA~FD )





耐力壁と同じく 靭性の大小で種別されており


靭性が大きい順に



FA > FB > FC > FD   ですね!



一番靭性が小さい FDは 

せん断破壊・付着割裂・圧縮破壊 等の

脆性破壊が生じる場合に設定する部材です。。。



【 暗記事項 】



梁の種別をFAとする場合には

平均せん断応力度τuの割合が0.15以下

となるように設計する



FDについての出題がありましたね




コード20143


鉄筋コンクリート構造の

必要保有水平耐力の計算に当たり,
付着割裂破壊する柱の部材種別をFB材として

構造特性係数Dsを算定した.


付着割裂する部材はFDです(^O^)!

答えはバツ。


→答え バツ



。。。もう1問。




構造文章コード22141


梁部材の種別をFAとするために,
コンクリート設計基準強度Fcに対するメカニズム時の
平均せん断応力度τuの割合が,

0.2以上となるように設計した.



FAとするためには 平均せん断応力度の割合が

0.15以下だったはず。答えはバツ。


→答え バツ


。。。やっと このあたりが理解出来たように思います(T_T)



保有水平耐力計算の ほんの一部ですが

Dsを算出する場合に かかせない部材の種別ですね。。。



そこまで突っ込んだ問題は出ないと思いますが

暗記事項と 平均せん断応力度の割合の意味は

シッカリ覚えておこうと思います(^O^)



ふぃ~~~~( ̄▽ ̄)=3