怒り怒り/吉田修一犯人は誰なのか、と推理しながら読む一方で、人間の心理に重点を置いている一冊です。犯人候補者のうち、誰が犯人であってもおかしくない。さまざまな登場人物は、そんな、信じて良いのかわからないけど、自分にとって大切であり信じたい存在に対して、悩み考えます。異なる年齢や立場の人たちの心境を、巧みに描写している作品だと思います。