わけあって、だんちゃん(夫)の実家に一人で向かう。
だんちゃんと子はすでに到着済みである。
年末の夜の新幹線に一人で乗り込むと、通路側の私の隣の席は同年代の、、、いえ私より少し若いかなというくらいのお兄さん。
「失礼します」というように少し目で合図してから隣に座った。
しかしそれきりお兄さんはこちらを少しも気にする様子もなくPCに向かっている。
狭い車内ではマウスが使えないのでノートパソコンのタッチパッドをものすごい勢いでチャッチャッと操作し、キーボードもガチャガチャガチャッとうちこんんでいる。
速っ。
仕事っぽい。医療関係者かな。
なんて思っていると、お兄さん、PCの周りのものをガシャガシャッと集めたかと思うとスマホをいじりはじめる。
今度はスマホか、と思っていたら思いついたかのようにまたPC。
かと思えば今度はイヤフォンの登場だ。
PCに接続し、動画か何かを見ている。
どうやらバンドの映像らしい。
忙しい人だ、、、いや、せわしないお兄さんである。
足下にあるデイバッグはあれが出てきたりこれが入っていったり、まるでドラえもんのポケットのようだ。
今度はお兄さん、表を作成し始めた。組織図かなぁ。
この作業は少し長くて30~40分くらい。
それ以外はほぼ10分くらいの単位であれやったりこれやったりしている。
降りる駅までの時間が短いから忙しいのかと思いきやなかなか降りず、私が降りる駅の1つ手前の駅で降りる準備である。
ドラえもんのポケットもどきデイバッグにごそごそ荷物を収納したそのとき、急に顔を上げて私の顔をのぞいている。
な、なんでしょうか、私の顔に何かついている?
と私の前に差し出された手のひらにはビー玉のようなものがのっている。
せわしないお兄さん「ちがいますか?」
よく見ると、ビー玉っぽいものがついているイヤリングだった。
私には少し若すぎる。
私が否定するのが早いか、お兄さんが私には若すぎると認識するのが早いか、お兄さんは困った顔になり、
せわしないお兄さん「駅員さん、、、ですかねぇ」
私「そう、、、ですね」
せわしないお兄さんは小さな声で「言いにくいな、でも仕方ないな」とつぶやきながらイヤリングをポケットに納めた。
私もしばし考えた。ここでこのイヤリングを降ろしたら、実際の新幹線落とし物駅に届くのに少し時間がかかって、落とし主から問い合わせがきても、ないということになってしまうかな。
今さら言い出しにくいなと思いつつ、お兄さんに「よかったら私が車掌さんに渡しておきますよ」と伝えると、せわしないお兄さんは少しホッとした顔でポケットからイヤリングを出した。
せわしないお兄さんはドラえもんのポケットもどきのデイバッグをしょって降りていき、私は車掌さんにイヤリングを渡した。
イヤリング、落とし主さんの手元に戻るといいなぁと思いつつ、私も一年間せわしない毎日を過ごしたなと振り返る。
このお正月休みで少しでもこのせわしない毎日を解消できるといいなぁ。
せわしないお兄さんもゆっくりできますように。
だんちゃんと子はすでに到着済みである。
年末の夜の新幹線に一人で乗り込むと、通路側の私の隣の席は同年代の、、、いえ私より少し若いかなというくらいのお兄さん。
「失礼します」というように少し目で合図してから隣に座った。
しかしそれきりお兄さんはこちらを少しも気にする様子もなくPCに向かっている。
狭い車内ではマウスが使えないのでノートパソコンのタッチパッドをものすごい勢いでチャッチャッと操作し、キーボードもガチャガチャガチャッとうちこんんでいる。
速っ。
仕事っぽい。医療関係者かな。
なんて思っていると、お兄さん、PCの周りのものをガシャガシャッと集めたかと思うとスマホをいじりはじめる。
今度はスマホか、と思っていたら思いついたかのようにまたPC。
かと思えば今度はイヤフォンの登場だ。
PCに接続し、動画か何かを見ている。
どうやらバンドの映像らしい。
忙しい人だ、、、いや、せわしないお兄さんである。
足下にあるデイバッグはあれが出てきたりこれが入っていったり、まるでドラえもんのポケットのようだ。
今度はお兄さん、表を作成し始めた。組織図かなぁ。
この作業は少し長くて30~40分くらい。
それ以外はほぼ10分くらいの単位であれやったりこれやったりしている。
降りる駅までの時間が短いから忙しいのかと思いきやなかなか降りず、私が降りる駅の1つ手前の駅で降りる準備である。
ドラえもんのポケットもどきデイバッグにごそごそ荷物を収納したそのとき、急に顔を上げて私の顔をのぞいている。
な、なんでしょうか、私の顔に何かついている?
と私の前に差し出された手のひらにはビー玉のようなものがのっている。
せわしないお兄さん「ちがいますか?」
よく見ると、ビー玉っぽいものがついているイヤリングだった。
私には少し若すぎる。
私が否定するのが早いか、お兄さんが私には若すぎると認識するのが早いか、お兄さんは困った顔になり、
せわしないお兄さん「駅員さん、、、ですかねぇ」
私「そう、、、ですね」
せわしないお兄さんは小さな声で「言いにくいな、でも仕方ないな」とつぶやきながらイヤリングをポケットに納めた。
私もしばし考えた。ここでこのイヤリングを降ろしたら、実際の新幹線落とし物駅に届くのに少し時間がかかって、落とし主から問い合わせがきても、ないということになってしまうかな。
今さら言い出しにくいなと思いつつ、お兄さんに「よかったら私が車掌さんに渡しておきますよ」と伝えると、せわしないお兄さんは少しホッとした顔でポケットからイヤリングを出した。
せわしないお兄さんはドラえもんのポケットもどきのデイバッグをしょって降りていき、私は車掌さんにイヤリングを渡した。
イヤリング、落とし主さんの手元に戻るといいなぁと思いつつ、私も一年間せわしない毎日を過ごしたなと振り返る。
このお正月休みで少しでもこのせわしない毎日を解消できるといいなぁ。
せわしないお兄さんもゆっくりできますように。