右腕の腱鞘炎がここ2週間の間にあれよあれよと悪化、息子のミキサー食や水分を入れるのにシリンジが押せなくなってしまう



左手でシリンジを持ちベッドの枠を使って注入したり、自分の足や頭を駆使してやっと体位交換…



以前、息子と同病のご家族もそんな記事を書かれていたのを思い出す



ボールペンを強く握れず字が書きにくいし、食材を包丁で切るのも一苦労、食器もまともに洗えないし、布巾も絞れない、お風呂も浸かるだけで精一杯…



それがやっと金曜辺りから痛みが引いてきた



きっと前々日から覚悟を決めて、ダラダラ過ごし右手を極力使わなかったのが功を奏したのだろう



今朝、八百屋さんから届いた小松菜を茹でてから水にさらしたものを絞る時に余り力が入らなかったのでビシャッとした感じになってしまった



少し濃いめのツユの中にそれを浸して、味付けとしては差し引きゼロで丁度良い感じになるてへぺろ



そう言えば昔、学校から帰ってくると祖母がホウレン草を茹でた時に上手く絞れず、「ターコちゃん、お願いだからギュッと絞ってよ」と言っていたのを思い出す



私は手を洗いギュッと力を入れてパッパと水切りして自慢げに渡し、祖母は「やっぱり力があるね、ありがとね」と嬉しそうに褒めてくれた



その時の祖母の腕の痛みなど想像も出来ず、年を取ると絞れなくなるんだと漠然と思っていた



今朝、まだ痛みが残る腕で小松菜を絞りながら、祖母の白い割烹着とシワのある細い腕の記憶が蘇ってきた



あの時、もっともっと労ってあげれば良かったと心がチクリ



親に叱られた時は慰めてくれたり、おばあちゃんには甘えてばかりだったな



私が一人暮らしをしていた時にお盆を入れる袋をチャチャッと手縫いしてくれたものが今も残っている








それを出して木綿糸の縫い目を見ながら

思い出に浸る