母の誕生日に

おめでとうの連絡をする



母は「お陰様で…なんだけど、この年になると身体のあちこちが痛くて辛い事が多いのよ」と話しはじめ



「それでもね、パパと二人で何とかやっているから良いけれど…貴方が私の年齢になって一人で居るかと思うと心配でねぇ…」と言う



私はいつも母のその心配を聞くと心の奥底で泣けてくる



私の憂いは、私が母の年齢になったら、こうやって心配してくれる人は居ないんだなと言う寂しさから来るのと



私がいくら息子を想っても、どうしようも出来ない現実があり、母にも同じような想いをさせているのだと言う切なさから来る



なので心配ないよと思いっ切り表現したい筈が「『なるようにしかならない』から…きっと何とかなるよ」と訳の分からない返答になってしまった



すると母が「貴方が言うように、人生なんて『なるようにしかならない』ものよね…」と返す



他にいろいろ伝えたい事があったが、母が聴き取れないと言うので殆ど父を介して伝えてもらい、母の声は電話口から聴こえてくるので父は「まあ、そう言う事だ」と母の返答は省く



何だか抽象的な言葉が多い会話よね…

それでもきっとお互いに伝わっている(気分になっている)



電話を切ってから、せめて『なるようにしていく』と言う気力を持って生きて行こうと思う



訳の分からない会話ばかりで失礼します照れ