昨日の朝のこと、空が白んでくる頃に目覚めたがまだ4時台なのでもう少し眠ろうと体を向きを変える



すると私の目の前の布団の上を猫が歩いているかのように沈んでいく



えっ?!まさか…

でも体が動かない



猫は私の足元へ行き、ガリガリと布団をはがそうとしていたが諦めてまた私の頭の方まで戻ってきて布団の中に入ってきた



そして腕の中には温かくフワフワした懐かしい感触…



「めん?タオ?ハナピー?」

昔飼っていた猫の名を呼ぶ



よくよく見るとブチのサバトラの猫!

「ハナピー!」と言うと、「ニャー」と甘えるような可愛い鳴き声をあげる



暫くすると布団から出て行き、私はガバっと布団を払い除けたけれど、もうこそには猫はいなかった



きっと夢…いえいえ夢なんだけど、現実との境目が全く無くて、こんな体験は初めてだった



猫たちを思い出し、涙が滲む…



昔、主人の実家で義母の介護をしていた頃の話、まだ息子は生まれていない



主人の家は猫屋敷と言う感じでいろんな仔がいた。その中の一匹のハナと言う名の猫は鼻に黒いブチがあったので主人がそう名付けたがその内、ハナピーと呼ぶようになる



ある日、ハナピーが私の膝の上にちょっこんと腰掛けてきたので、体を撫でるとポトリと何かが落ちたの



それは大きな蜘蛛で蜘蛛嫌いの私は大騒ぎ!それ以来、主人は当時の蜘蛛恐怖症と言う意味の映画タイトル『アラクノフォビア』をもじって「アラクノハナピー」と呼ぶようになってね…



ハナピーはその後も台所でガサゴソしているGの付く嫌な奴とかヤモリとかいろんな戦利品を必ず私に見せに来た



ハナピーが膝に乗る時はいつもドキドキしながら口元をチェックしたものだ爆笑



昨日の夕方、訪看さんの時間に買い物に出て、猫たちの好物のモンプチを買ってきて、主人の遺影の横に置いて、「みんなにあげてね」と手を合わせた



何で急にあんなリアルな夢を見たのだろう…あの頃に戻ってもう一度抱きしめられたらいいのに…



猫を…ラブ

きっと主人のこともね…ニヤリ