例の玄界灘のママ友から苦手なケアの方の曜日だけキャンセルしたと連絡があった。今後は他のステーションの併用も考えているとか。長い間、彼女が悩んでいたのも知っているから、一区切りついて私もホッとしている。



ケアの方たちとは馬が合う合わないもあれば、ケアのやり方が合う合わないもある。目をつぶらなければならい事もあり、きっとそれは相手の方とて同じことてへぺろ



うちもいろいろなケアの方にお世話になっているのだけど、数回の訪問で私の方から切ってしまった方もいるの。それは息子のケアに関して、こちらが伝えた内容のメモも取らず、毎回聞いてくるのを見て、こりゃ駄目だと思った。これには後日談があり、私と同時に相手の方もうちへの訪問を拒否していたと知った。



一方、こんな場合もある。現在、息子の外出介助のヘルパーさんでかれこれ15年もお世話になっている、息子より5歳くらい年上の方。



最初、体が大きくて無口で無愛想なので何を考えているのか分からず怖かった。今も相変わらず寡黙ではあるが、気が優しくて力持ち、その上繊細なケアをしてくれるのが分かり、とても頼りにしている。



先日、散歩中に横断歩道で信号待ちをしていると「あの雲、金魚みたいですね」と呟いてみたり、蝉の声が鳴り響く大きな木を息子と共に見上げていると「まさに蝉時雨ですね」と呟いてみたり…。



他のヘルパーさんから聞いたのだが、事業所のおばさまたちをキュンとさせたエピソードもある。それは仕事が終わり帰ろうとした年配の女性ヘルパーさんに「今夜は月が綺麗だから、一緒に夜空を見ながら帰りましょう」とお声を掛けたとか…。



発する一言一言に彼の感性が込められていて、その場の空気が和む。高校を卒業して九州から上京し、初めは敬語を使えなくて利用者さんとなかなか話しが出来なかった事も、最近になりポツリポツリと話してくれるようになった。



初対面の印象はあまり良くなかったのだが、15年の歳月をかけて今では掛け替えのないヘルパーさんとして息子と私を支えてくれている。



まあ…こんな事もあるから、本当に人間関係って分からないものだけど、今回の玄界灘の友の悩みは私の過去でもあり、未来でもあり得る。



今は問題なく過ごしていても何があるか分からない。難事への心積もりをしつつも、息子に関わって下さる方たちに感謝して暮らしていきたいと思う。