先日実家に電話したら、お陰様で母の体調も落ち着いていて声に張りもあった


母が久しぶりにデイサービスへ行ったらしく、「どうだった?」と聞くと


「私がいなかったから、両隣の席の人がやめてしまったのよ」と少し寂しそう


何で母がいないとやめてしまうのか聞くと、二人ともイジメにあっていて母の両隣に席替えされてきてお二人の愚痴を聞いていたと言う


「いじめっ子は私をイジメる度胸はないのよ」と言う母


何も言わずにして、母の芯の強さは滲み出ているから「そりゃ、そうでしょうねぇ」と私は母を茶化す


電話は父に変わり「人間幾つになってもイジメはあるんだなぁ…困ったもんだ」と言う


その後、父は教会の便りに手記を載せる事になったと話し出し、何について書くのか聞くと、今までに二回大病を患ったが、神様がいつも見守って下さっているお陰で早期発見できた話と言う内容だと言う


すると、すかさず母が電話口に出て、「神様って言うけど、二回とも私が気になるから病院で診てもらったらって言ったのよ!」


後ろの方で父が参ったなぁと言う感じでハハハッと笑う


母は父に電話を渡しながら「じゃあ、私が神様ってことね!」


手記には素晴らしい妻と出逢えたのは神様のお陰としておいた方が良かったかもねと思いつつも、深くは追求せず…


手記の話にギャフンとやり込められた父の表情は見えないが、私と同じくニヤリとしていたのは確かだ


父が言う
「なあ、タオよ、ソクラテスも言っているだろ!
良妻なら幸福になれるし、悪妻なら哲学者になれるって…」


果たしてどっち?ニヤリ